スーパースポーツ世界選手権

スーパースポーツ世界選手権(スーパースポーツせかいせんしゅけん、World Supersport Championship, 略称:WSS)は、モーターサイクルによるモータースポーツ国際モーターサイクリズム連盟(FIM)が主催する、4ストロークの2・3・4気筒エンジン搭載[1]の市販車を改造したオートバイで競うロードレース世界選手権大会スーパーバイク世界選手権に併催されている。

スーパースポーツ世界選手権
カテゴリ オートバイレース
国・地域 国際
開始年 1990年(欧州選手権として)
1997年(ワールドシリーズとして)
1999年(世界選手権として)
チーム 5マニファクチャラー
カワサキ, ヤマハ, MVアグスタ,ドゥカティ,トライアンフ
ライダーズ
チャンピオン
イタリアの旗 ニコロ・ブレガ
チーム
チャンピオン
オランダの旗 Team Ten Kate Yamaha
マニュファクチャラーズ
チャンピオン
イタリアの旗 ドゥカティ
公式サイト The Official SBK Website
現在のシーズン
2008年シーズン世界チャンピオンのアンドリュー・ピット

概要 編集

1997年からスーパースポーツワールドシリーズとして開催されていたが、1999年にFIM公認の世界選手権となった。

4気筒600cc以下、3気筒675cc以下又は2気筒750cc以下の4ストローク公道用バイクをベースにしたマシンで、改造範囲はスーパーバイククラスより制限されていたが、ベース車の生産終了が相次いだことから、排気量制限が変わり、スロットルの開度制限などを受けることで、スズキがGSX-R750で、トライアンフ・モーターサイクルが765ccで、MVアグスタが800ccで、ドゥカティが955ccのマシンで参戦できるようになった。また、TCSやABSといった電子制御は2017年から禁止されている。

日本では400cc超の免許区分が大型自動二輪に属するなどの理由から販売台数は限られているが、ヨーロッパでは販売台数が多く、レース活動が売り上げに直結しているためバイクメーカーは力を入れている。2000年から2003年まではスポーツランドSUGOで日本ラウンドを開催していた。

歴代チャンピオン 編集

ライダーズ・チャンピオン[2] 車両 マニファクチャラー・チャンピオン[3]
ヨーロッパ選手権
1990   ハワード・セルビー ヤマハ
1991   ルイス・ダンティンスペイン語版 ホンダ・CBR600F
1992   シュテファン・シェショヴィチュ ホンダ・CBR600F
1993   ミカエル・パクアイドイツ語版 ホンダ・CBR600F
1994   イヴ・ブリゲイタリア語版 ホンダ・CBR600F
1995   ミカエル・パクアイドイツ語版 ドゥカティ・748
1996   ファブリツィオ・ピロヴァーノ ドゥカティ・748
ワールドシリーズ
1997ドイツ語版   パオロ・カゾーリ ドゥカティ・748
1998ドイツ語版   ファブリツィオ・ピロヴァーノ スズキ・GSX-R600 スズキ
世界選手権
1999   ステファン・シャンボンフランス語版 スズキ・GSX-R600 ヤマハ
2000   イェルグ・トイヒャートドイツ語版 ヤマハ・YZF-R6 ヤマハ
2001   アンドリュー・ピット カワサキ・ニンジャZX-6R ヤマハ
2002   ファビアン・フォレフランス語版 ホンダ・CBR600FS スズキ
2003   クリス・バーミューレン ホンダ・CBR600RR(PC37) ホンダ
2004   カール・マガリッジ ホンダ・CBR600RR(PC37) ホンダ
2005   セバスチャン・シャルパンティエ ホンダ・CBR600RR(PC37) ホンダ
2006   セバスチャン・シャルパンティエ ホンダ・CBR600RR(PC37) ホンダ
2007   ケナン・ソフォーグル ホンダ・CBR600RR(PC40) ホンダ
2008   アンドリュー・ピット ホンダ・CBR600RR(PC40) ホンダ
2009   カル・クラッチロー[4] ヤマハ・YZF-R6 ヤマハ
2010   ケナン・ソフォーグル ホンダ・CBR600RR(PC40) ホンダ
2011   チャズ・デイヴィス ヤマハ・YZF-R6 ヤマハ
2012   ケナン・ソフォーグル カワサキ・ニンジャZX-6R カワサキ
2013   サム・ロウズ ヤマハ・YZF-R6 ヤマハ
2014   ミハエル・ファン・デル・マルク ホンダ・CBR600RR(PC40・2013) ホンダ
2015   ケナン・ソフォーグル カワサキ・ニンジャZX-6R カワサキ
2016   ケナン・ソフォーグル カワサキ・ニンジャZX-6R カワサキ
2017   ルーカス・マヒアスフランス語版 ヤマハ・YZF-R6 ヤマハ
2018   サンドロ・コルテセ ヤマハ・YZF-R6 ヤマハ
2019   ランディ・クルメナッハ ヤマハ・YZF-R6 ヤマハ
2020   アンドレア・ロカテッリ ヤマハ・YZF-R6 ヤマハ
2021   ドミニク・エガーター ヤマハ・YZF-R6 ヤマハ
2022   ドミニク・エガーター ヤマハ・YZF-R6 ヤマハ
2023英語版   ニコロ・ブレガ ドゥカティ・パニガーレV2英語版 ドゥカティ

ポイントシステム 編集

現在のポイントシステム
順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
ポイント 25 20 16 13 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

主な日本人ライダー 編集

脚注 編集

  1. ^ FIM (2009). “1.9.1 Classes will be for the following categories:” (PDF). Road Racing FIM Superbike & Supersport World Championships and FIM Superstock Cup Regulations 2009. FIM (Fédération Internationale de Motocyclisme). pp. p. 14 (PDF: p. 18/176). http://www.fim-live.com/fileadmin/alfresco/Codes_et_reglements/SBK_SS_SST_Eng.pdf 2009年5月1日閲覧。 
  2. ^ Supersport Champions - Riders”. sbk.perugiatiming.com. World Superbike Championship. 2008年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年11月8日閲覧。
  3. ^ Supersport Champions - Manufacturers”. sbk.perugiatiming.com. World Superbike Championship. 2008年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年11月8日閲覧。
  4. ^ スーパースポーツ世界選手権 WSS - ライダー紹介」、ヤマハ発動機2010年2月15日(月)閲覧 
  5. ^ a b 2023年シーズンは第3戦オランダより途中参戦

関連項目 編集

外部リンク 編集