セクト (新左翼)

日本の政治における新左翼党派

セクト英語: sect)とは、英語で「分派」や「宗派」を意味する語彙。日本の政治分野では新左翼党派を意味する場合が多い[1]。特定の党派(セクト)に属さない人は「ノンセクト」と呼称される[1]

概要 編集

日本の新左翼党派は、俗に「5流13派」[2]と呼ばれ、それらの党派は「セクト」と称されていた。

ただし日本共産党諸派の場合、自分たちこそが唯一の革命党であると主張し、「セクト」呼ばわりされることを否定している。彼らの場合、他の新左翼党派は無論のこと、日本共産党も「代々木派」という一セクトに過ぎないという認識である[要出典]

日本では20世紀末まで「セクト」といえば、専ら新左翼の党派を指していたが、21世紀に入りヨーロッパにおけるカルトの類似語としての「セクト」が知られるにつれ、次第に廃れていった[要出典]

齋藤孝は著書の中で「あまり良くない意味での“派閥”ができること」を「セクト化」として説明している[3]

参考文献 編集

  • 立花書房編『新 警備用語辞典』立花書房、2009年

出典 編集

  1. ^ a b 鈴木邦男(監修)、グループSKIT(編集)『「右翼」と「左翼」の謎がよくわかる本』PHP研究所、2014年、175頁。ISBN 978-4569819372 
  2. ^ 1960年代時点における党派数。1970年代以降は更に多くの党派が誕生している。
  3. ^ 齋藤孝「ゲームだけの友だちは友だちではない!」『そんな友だちなら、いなくたっていいじゃないか!』PHP研究所〈齋藤孝の「ガツンと一発」シリーズ〉、2004年。ISBN 978-4569634494 

関連項目 編集