セルベラフランス語: Cervelat)はスイスの国民的ソーセージ[1]

切り込みを入れてグリルされるセルベラ

スイスでは非常に好まれており、統計では年間に約1億6000万本のセルベラが消費されている[1][2]

生のまま皮を剥いてスライスしたセルベラとスライスしたチーズ、ピクルスをマヨネーズで和えたヴルスト・ケーゼ・サラートWurst Käse Salat)や、破裂防止に切り込みを入れてグリルするなどして食べられる[1]。切り込みは端に2回切り込みを入れ、4本の足にするのが人気がある[1]

1900年に開催されたパリ万国博覧会ではセルベラが「スイスの名物」として紹介され、以降、セルベラはスイスのナショナル・ソーセージとなった[2]

スイスで製造されるセルベラのケーシングにはブラジルから輸入された牛の腸皮が使われていたが、2006年狂牛病に関連してブラジルからの輸入が禁止になると「ナショナル・ソーセージの危機」としてセルベラの買いだめが起きるなどした[3]。その後、アルゼンチン産の牛の腸皮を代用することによって製造が継続されている[3]

セルベラの語源はラテン語の「小脳」(ラテン語: cerebellum)であり、実際に19世紀のレシピでは原材料として脳も含まれていた[3]。今日では脳は使用されておらず[3]、地域によって原材料は異なるが、おおむね牛肉豚肉ベーコンを材料にしており、2本1組で販売されている[1]

出典 編集

  1. ^ a b c d e ヘス順子 (2019年7月31日). “スイスの国民的ソーセージ「セルベラ」の切り方と焼き方”. 地球の歩き方. 2023年2月2日閲覧。
  2. ^ a b Gaby Ochsenbein (2015年8月15日). “「セルベラ」、この愛すべきスイスのソーセージ に敬意を表す”. SWI swissinfo.ch. 2023年2月2日閲覧。
  3. ^ a b c d 森竹コットナウ由佳 (2012年6月21日). “スイスの夏はグリルで幕開け!~ナショナルソーセージ「セルベラ」~”. SWI swissinfo.ch. 2023年2月2日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集