ソラントンネル솔안터널)は、大韓民国江原特別自治道にある東栢山駅道渓駅を結ぶ韓国鉄道公社(KORAIL)嶺東線ループ式鉄道トンネルである。

ソラントンネル
솔안터널
トンネル内にあるソラン信号場
概要
路線 嶺東線
位置 大韓民国の旗大韓民国江原特別自治道
現況 運用中
起点 江原特別自治道太白市黄蓮洞 東栢山駅付近
北緯37度9分26.8秒 東経129度2分3.6秒 / 北緯37.157444度 東経129.034333度 / 37.157444; 129.034333 (ソラントンネルの起点)
終点 江原特別自治道三陟市道渓邑 道渓駅付近
北緯37度12分58秒 東経129度2分24.3秒 / 北緯37.21611度 東経129.040083度 / 37.21611; 129.040083 (ソラントンネルの終点)
駅数 1(ソラン信号場
運用
開通 2012年6月27日
所有 韓国鉄道施設公団
管理 韓国鉄道公社
通行対象 鉄道
用途 鉄道トンネル
技術情報
軌道長 16.7 km (10.4 mi)(全長)
軌道数 1本(単線、途中信号場あり)[1]
軌間 標準軌 1,435 mm (4 ft 8+12 in)
電化の有無 有(交流25,000V・60Hz
設計速度 150 km/h
勾配 24.5
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ソラントンネル
各種表記
ハングル 솔안터널
漢字 -
発音 ソラントノル
英語 Solan Tunnel
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OSM上から見たソラントンネル (赤線がトンネル区間)

概要 編集

2ヶ所のスイッチバックが存在するなど急勾配区間となっていた嶺東線東栢山 - 道渓間の線形改良のため、白頭大幹を貫くループ式トンネルとして建設された。

難工事のため、高度な技術と専門人材が投入されている。全線単線であるが、トンネル内に交換設備としてソラン信号場が設けられているほか、将来の複線化に備えた構造も有している。

ソラントンネルの開通により、30(パーミル)以上あった急勾配も24.5‰に大きく緩和し、路盤の安定性も確保され、嶺東線の所要時間短縮・列車増便に貢献した。

歴史 編集

トンネル開通後の影響 編集

  • トンネル開通により、従来の東栢山 - 道渓間の旧線(19.1km)は廃止され、旧線にあった深浦里信号場興田駅羅漢亭駅は、トンネル内に開設されたソラン信号場に統合された。
  • 桶里駅は旅客取り扱いが無くなり、代わりに東栢山駅桶里駅の代替として旅客営業を再開した。
  • 旧線は、廃止後の2014年に「チューチューパーク」というスイッチバックリゾートとして活用され、現在、この区間は観光列車が運行されている。

脚注・注釈 編集