ソルティ・ドッグ (アルバム)
『ソルティ・ドッグ』(原題:A Salty Dog)は、イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド、プロコル・ハルムが1969年に発表した3作目のスタジオ・アルバム。
『ソルティ・ドッグ』 | ||||
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プロコル・ハルム の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ロンドン、EMIスタジオ | |||
ジャンル | プログレッシブ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
リーガル・ゾノフォン・レコード A&Mレコード | |||
プロデュース | マシュー・フィッシャー | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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プロコル・ハルム アルバム 年表 | ||||
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背景
編集本作の制作直後の1969年3月、マシュー・フィッシャーとデイヴィッド・ナイツがバンドを脱退し、その後にプロコル・ハルムの前身であるパラマウンツのメンバーであったクリス・コッピングが、オルガンとベースの兼任プレイヤーとして加入した[4]。ただし、フィッシャーは1990年代の再結成に参加し、2004年の再脱退まで在籍した[5]。
のちのリマスターCDにボーナス・トラックとして追加収録された「ロング・ゴーン・ジーク」は、元々はシングル「ソルティ・ドッグ」のB面曲として発表された[6]。
反響・評価
編集アメリカのBillboard 200では32位に達し、前作『月の光』(1968年)に続く自身2作目の全米トップ40アルバムとなった[3]。
バンドの母国イギリスでは、先行シングル「ソルティ・ドッグ」が全英シングルチャートで最高44位を記録[7]。続いて本作が発売されると、バンド初の全英アルバムチャート入りを果たし、最高27位を記録した[2]。なお、1972年にはデビュー・アルバム『青い影』(1967年)と本作を抱き合わせた2枚組LPがフライ・レコードから発売されており[8]、全英アルバムチャートではオリジナル・リリース時を上回る26位に達した[2]。
ノルウェーのアルバム・チャートでは4週連続でトップ20入りし、最高19位を記録した[1]。
Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け、タイトル曲に関して「プログレッシブ・ロック界における最上の曲の一つ」、「ジューシー・ジョン・ピンク」に関して「戦前のカントリー・ブルースのスタイルによる素晴らしい曲」、「十字架への流れ」に関して「オーティス・レディング的なスタイルの物凄いソウル」、「巡礼者の道」に関して「技巧的なキーボードの練習曲」と評している[9]。
収録曲
編集全曲とも作詞はキース・リードによる。
オリジナル
編集- Side 1
- ソルティ・ドッグ "A Salty Dog" – 4:41
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー
- 自然への愛 "The Milk of Human Kindness" – 3:44
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー
- トゥー・マッチ "Too Much Between Us" – 3:43
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー、ロビン・トロワー
- カンサスからやってきた悪魔 "The Devil Came from Kansas" – 4:36
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー
- ボーダム "Boredom" – 4:33
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー、マシュー・フィッシャー
- Side 2
- ジューシー・ジョン・ピンク "Juicy John Pink" – 2:05
- 作曲:ロビン・トロワー
- 宵の明星 "Wreck of the Hesperus" – 3:47
- 作曲:マシュー・フィッシャー
- 果てしなき希望 "All This and More" – 3:47
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー
- 十字架への流れ "Crucifiction Lane" – 4:55
- 作曲:ロビン・トロワー
- 巡礼者の道 "Pilgrim's Progress" – 4:31
- 作曲:マシュー・フィッシャー
1999年リマスターCDボーナス・トラック
編集- ロング・ゴーン・ジーク "Long Gone Geek" – 3:09
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー、マシュー・フィッシャー
- 果てしなき希望 [テイク1] "All This and More [Take 1]" – 4:11
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー
- 自然への愛 [テイク1] "The Milk of Human Kindness [Take 1]" – 3:56
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー
- 巡礼者の道 [テイク1] "Pilgrim's Progress [Take 1]" – 3:13
- 作曲:マシュー・フィッシャー
- マクレガー "McGregor" – 2:46
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー
- スティル・ゼアル・ビー・モア [テイク8] "Still There'll Be More [Take 8]" – 5:02
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー
パーソネル
編集- 演奏者
- ゲイリー・ブルッカー - リード・ボーカル(A1-4, B1, B3)、ピアノ、チェレステ、ベル、ハーモニカ、ギター、木管楽器、バッキング・ボーカル(A2, A5, B5)
- マシュー・フィッシャー - ハモンドオルガン、リード・ボーカル(A5, B2, B5)、ピアノ、マリンバ、リズムギター
- ロビン・トロワー - リードギター、リード・ボーカル(B4)、タンブリン
- デイヴィッド・ナイツ - ベース
- B.J.ウィルソン - ドラムス、コンガ、タブラ
- キース・リード - 作詞
- John "Kellogs" Kalinowski - ホイッスル
- スタッフ
カヴァー
編集脚注
編集- ^ a b norwegiancharts.com - Procol Harum - A Salty Dog
- ^ a b c PROCOL HARUM | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
- ^ a b “Procol Harum - Awards”. AllMusic. 2016年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月28日閲覧。
- ^ Eder, Bruce. “Procol Harum - Biography & History”. AllMusic. 2017年3月28日閲覧。
- ^ Eder, Bruce. “Matthew Fisher - Biography & History”. AllMusic. 2017年3月28日閲覧。
- ^ Procol Harum - A Salty Dog (Vinyl) at Discogs
- ^ PROCOL HARUM | full Official Chart History | Official Charts Company
- ^ Procol Harum - A Whiter Shade Of Pale / A Salty Dog (Vinyl, LP, Album, LP, Album) at Discogs
- ^ Eder, Bruce. “A Salty Dog - Procol Harum”. AllMusic. 2017年3月28日閲覧。
- ^ Demalon, Tom. “Dive - Sarah Brightman”. AllMusic. 2017年3月28日閲覧。
- ^ Styx - Big Bang Theory (CD, Album) at Discogs
- ^ “Sayin' Hello to the Folks - Jules Shear”. AllMusic. 2017年3月28日閲覧。
- ^ Moon, Tom (2014年10月19日). “First Listen: Yusuf/Cat Stevens, 'Tell 'Em I'm Gone'”. NPR. 2017年3月28日閲覧。