ソレント半島(ソレントはんとう、英語: Sorrento Peninsula)は、イタリア南部・ナポリ南方に位置する半島ティレニア海に突き出し、北にナポリ湾、南にサレルノ湾を分けている。ソレントの町やカプリ島アマルフィ海岸など、半島とその周辺地域は観光地として知られる。

ナポリ湾周辺地図

名称 編集

半島の名は、その北岸の都市ソレント(ソッレント)から名づけられている。イタリア語での半島名称に基づきソレンティーナ半島Penisola sorrentina)とも呼ばれる。英語では Sorrentine Peninsula とも表記される。

地理 編集

 
サンタニェッロ城とナポリ湾ヴェスヴィオ山。
 
ナポリ湾・ヴェスヴィオ山周辺の地形

地勢 編集

ソレント半島は、ティレニア海に対して東から西へ突き出した半島で、北にナポリ湾、南にサレルノ湾を隔てる。半島の脊梁をなすのはアペニン山脈に続くラッターリ山脈英語版で、半島の突端はカンパネッラ岬Punta Campanella)。カンパネッラ岬の沖にはカプリ島があり、地形的には繋がっている。

半島名のもとになっているソレント(ソッレント)は、半島の北側(ナポリ湾)側に位置する都市である。ナポリ湾側はソレント海岸 (it:Costiera sorrentinaとも呼ばれ、ソレントのほか、サンターガタ・スイ・ドゥエ・ゴルフィ (it:Sant'Agata sui Due Golfiなどの観光地がある。

半島の南側(サレルノ湾)側は切り立った断崖からなる海岸線となっており、とくに南東側(サレルノ県域)のアマルフィ周辺の海岸線はアマルフィ海岸として知られ、ユネスコの世界遺産に登録されている。

ラッターリ山脈全体はラッターリ山脈州立公園となっている。

半島の場所の全ては古代からの観光地の定番となっており、その自然の美しさは世界中に知られている。

ソレント半島の基礎自治体(コムーネ) 編集

 
ソレント半島。黄緑がナポリ県、緑がサレルノ県

行政上はカンパニア州に属し、ナポリ県サレルノ県にまたがる。※は内陸のコムーネ。

交通 編集

この地域のコムーネを結ぶ幹線道路としては、以下の国道(ストラーダ・スタターレ、SS)がある。

SS145号線は、ナポリ湾側付け根のカステッランマーレ・ディ・スタービアから、メータピアーノ・ディ・ソッレントソレントに至る。SS163号はメータからサレルノ湾側のポジターノに出、アマルフィを経てヴィエトリ・スル・マーレに至る。

関連項目 編集

外部リンク 編集