タイ・プレミアリーグ2013

タイ・プレミアリーグ2013は、1996-97シーズンに創設されてから17シーズン目のタイ・プレミアリーグである。2013年3月2日から2013年11月3日まで行われた。大会名はトヨタ・タイ・プレミアリーグタイ語: โตโยต้า ไทย พรีเมียร์ ลีก, 英語: Toyota Thai Premier League)。

タイ・プレミアリーグ
シーズン 2013
優勝 ブリーラム・ユナイテッド(3回目)
降格 パタヤ・ユナイテッド
ACL 2014出場 ブリーラム・ユナイテッド
ムアントン・ユナイテッド
チョンブリー
得点王 スペインの旗 カルメロ・ゴンサレス
(23得点)
2012
2014

概要 編集

2013年シーズンは、昨年のタイ・ディヴィジョン1リーグの上位3チームが昇格した。ラーチャブリーは初昇格、スパンブリーは6年ぶり、バンコク・ユナイテッドは3年ぶりのプレミアリーグ復帰となった。

シーサケートは移転に伴う混乱から裁判に発展し、3試合を消化した時点でプレミアリーグへの出場資格停止処分を受けた[1]。すでに消化した3試合は無効になり、2013シーズンはシーサケートを除く17チームで争われることになった。

ブリーラム・ユナイテッドがシーズン無敗で2シーズンぶり通算3回目の優勝を果たした。 シーズン無敗での優勝は昨年のムアントン・ユナイテッドに続いて通算2回目となった。

ブリーラム・ユナイテッドはAFCチャンピオンズリーグ2014のグループリーグ出場権、2位のムアントン・ユナイテッド、3位のチョンブリーは予選プレーオフ出場権を獲得した。最下位のパタヤ・ユナイテッドはディヴィジョン1リーグへ降格する。

ブリーラム・ユナイテッドのカルメロ・ゴンサレスが23試合23得点で得点王に輝いた。年間最優秀選手にはブリーラム・ユナイテッドのテーラトン・ブンマタン、同最優秀監督にはブリーラム・ユナイテッドとバンコク・グラスで指揮を執ったアッタポル・プスパコムが選出された。

所属チーム(2013年) 編集

チーム 場所 ホームスタジアム
ムアントン・ユナイテッド ノンタブリー県 SCGスタジアム
チョンブリー チョンブリー県 チョンブリー・スタジアム
BECテロ・サーサナ バンコク 72周年記念スタジアム
ブリーラム・ユナイテッド ブリーラム県 ニュー・アイモバイル・スタジアム
オーソットサパー・サラブリー サラブリー県 サラブリー・スタジアム
シーサケートFC1 シーサケート県 シー・ナコーン・ラムドゥアン・スタジアム
サムットソンクラーム サムットソンクラーム県 サムットソンクラーム・スタジアム
バンコク・グラス パトゥムターニー県 レオ・スタジアム
チェンライ・ユナイテッド チエンラーイ県 チェンライ・ユナイテッド・スタジアム
アーミー・ユナイテッド バンコク タイ・アーミー・スポーツ・スタジアム
ポリス・ユナイテッド パトゥムターニー県 タマサート・スタジアム
TOT バンコク TOTスタジアム・チェン・ワッタナー
ソンクラー・ユナイテッド2 ソンクラー県 ティンスラノン・スタジアム
チャイナート チャイナート県 チャイナート・スタジアム
パタヤ・ユナイテッド チョンブリー県パッタヤー ノーンプルー・スタジアム
ラーチャブリー ラーチャブリー県 ラーチャブリー・スタジアム
スパンブリー スパンブリー県 スパンブリー県立競技場
バンコク・ユナイテッド バンコク タイ・ジャパニーズ・スタジアム
  • 前年度の成績順。

チーム名の変更 編集

1 イーサーン・ユナイテッドFCは、ウボンラーチャターニー県からシーサケート県に移転し、シーサケートFCに変更した。
2 ウアチョン・ユナイテッドFCは、ソンクラーFCと合併し、ソンクラー・ユナイテッドFCに変更した。

外国人選手 編集

外国人選手は7人までで1試合に出場できるのはそのうち5人までである。フィールド上には同時に4人までの出場となり、そのうち1人はアジアサッカー連盟に所属する協会の国籍を有している必要がある。

クラブ プレーヤー1 プレーヤー2 プレーヤー3 プレーヤー4 プレーヤー5 プレーヤー6 アジア枠
アーミー・ユナイテッドFC   ダニエル・ブランコ   アレッサンドロ・アウヴェス   アロン・ダ・シウヴァ   ビョルン・リンデマン   アドナン・バラカット   ダニー・インビンシブル   鄭明五
バンコク・グラスFC   レアンドロ・ドス・サントス   ホセ・メナ   ゴラン・イェルコヴィッチ   フラヴィアン・ミケリーニ   ラザルス・カイムビ   猿田浩得   ゴラン・スバラ
バンコク・ユナイテッドFC   トニー   ポール・エコロ   アントニ・トリレ   ロマン・ガスミ   ミロシュ・ボグノヴィッチ   モハマド・アル・ハサン   フセイン・アラー・フセイン
BECテロ・サーサナFC   ルーカス・ガウショ   クレイトン・シウバ   ブカサ・カソンゴ   イサク・ハニー   サムエル・ドログベレ -   下地奨
ブリーラム・ユナイテッドFC   カルメロ・ゴンサレス   ヘスス・ベロカル   ブルーノ・エレーロ   オスマル・バルバ   平野甲斐   ラムゼス・ブストス   ハビエル・パティーニョ
チャイナートFC   ヴァレリー・ハイエク   ムベンゴノ・ヤニック   ケンドール・ヤグデオシン   ショーン・パワー   マイケル・バーン   曺泰根   能登正人
チェンライ・ユナイテッドFC   ジェリ   レオナルド   ウイリアン・ソウザ   ルトヘル・ウォルム   ミッチェル・カッペンベルグ   カイル・ニックス   村上一樹
チョンブリーFC   レアンドロ・アスンソン   アンデルソン   チアゴ・クーニャ   フォデ・ディアキテ   サムエル・アジャイ   フアン・ケロ   櫛田一斗
ムアントン・ユナイテッドFC   エジバウド   ダンゴ・シアカ   マリオ・ジュロヴスキー   朴南哲   李光川   方承奐   金裕晋
オーソットサパー・サラブリーFC   アンソニー・ムラ   タンゲニ・シパフ   片野寛理   橋本卓 - -   山本寛幸
パタヤ・ユナイテッドFC   エフェ・オボデ   アジョク・オビンナ   ロド・ディアチェンコ   マリアン・ユハス   Kang Bong-Jun -   Ahn Byeong-keun
ポリス・ユナイテッドFC   ダニエウ   フェリペ・フェレイラ   ペドリーニョ   ヤニック・オソック   ミカエル・ムルシ   禹賢   Lee Han-Guk
ラーチャブリーFC   ドウグラス   ウェリントン   ジョン・オブレゴン   ホセ・ルイス・コルデロ   アンリ・ジョエル   章吉赫   趙珍洙
サムットソンクラームFC   ルーカス・ダニエル   ヴィクトル・アマロ   マーク・ランドリー・バボ   ギー・ユベール   シャカ・バングラ   Park Jae-hyun   鄭浩珍
ソンクラー・ユナイテッドFC   ユレス・バガ   ジョナタン・マティヤス   セイドゥ・コネ   サイドゥ・サニ   ダルコ・ラコチェヴィッチ -   樋口大輝
スパンブリーFC   タレス   ンジェ・ディヴィネ   ビレーム・ディウフ   ドラガン・ボスコヴィッチ   Kim Tae-young -   ロッキー・ヴィスコンテ
TOT SC   ジュニーニョ   バ・サヴェージ   モハメド・コネ   李俊基 - -   河村崇大

順位表 編集

順位 チーム 勝点 備考
1 ブリーラム・ユナイテッド 32 23 9 0 73 23 +50 78 AFCチャンピオンズリーグ2014・グループリーグ
2 ムアントン・ユナイテッド 32 21 8 3 61 33 +28 71 AFCチャンピオンズリーグ2014・予選プレーオフ
3 チョンブリー 32 18 8 6 61 35 +26 62 AFCチャンピオンズリーグ2014・予選プレーオフ1
4 スパンブリー 32 14 9 9 40 31 +9 51
5 バンコク・グラス 32 14 8 10 40 31 +9 50
6 アーミー・ユナイテッド 32 13 9 10 48 40 +8 482
7 BECテロ・サーサナ 32 13 9 10 56 49 +7 482
8 オーソットサパー・サラブリー 32 9 12 11 38 43 -5 39
9 ポリス・ユナイテッド 32 9 11 12 40 37 +3 382
10 チャイナート 32 10 8 14 42 43 -1 382
11 チェンライ・ユナイテッド 32 8 10 14 32 45 -13 34
12 ソンクラー・ユナイテッド 32 7 11 14 30 47 -17 32
13 バンコク・ユナイテッド 32 8 7 17 38 61 -23 312
14 TOT 32 8 7 17 27 54 -27 312
15 ラーチャブリー 32 6 12 14 31 39 -8 302
16 サムットソンクラーム 32 6 12 14 22 41 -19 302
17 パタヤ・ユナイテッド 32 9 2 21 39 66 -27 29 ディヴィジョン1リーグ降格
18 シーサケートFC 0 0 0 0 0 0 0 0 出場停止

1 タイFAカップ2013でブリーラム・ユナイテッドが優勝したことによる繰り上がり。
2 順位は得失点差による。

戦績表 編集

得点ランキング 編集

順位 選手 チーム 得点
1   カルメロ・ゴンサレス ブリーラム・ユナイテッド 23
2   クレイトン・シウバ BECテロ・サーサナ 20
3   ティーラシン・デーンダー ムアントン・ユナイテッド 15
4   ハビエル・パティーニョ ブリーラム・ユナイテッド 14
5   チアゴ・クーニャ(Thiago dos Santos Cunha) チョンブリー 13
6   アロン・ダ・シウヴァ(Aron Muniz Teixeira Da Silva) アーミー・ユナイテッド 12
  マリオ・ジュロヴスキー ムアントン・ユナイテッド
8   スマニャ・プリーサイ チャイナート 11
  ダンゴ・シアカ(Dango Siaka) ムアントン・ユナイテッド
10   チャトリー・チムタライ(Chatree Chimtalay) バンコク・グラス 10
  レアンドロ・アスンソン チョンブリー
  Chayanan Pombuppha オーソットサパー・サラブリー
  ミカエル・ムルシーMichaël Murcy ポリス・ユナイテッド
  ドウグラス・ロドリゲス(Douglas Freitas Cardozo Rodrigues) ラーチャブリー
  ドラガン・ボスコヴィッチDragan Boškovic スパンブリー

ハットトリック 編集

選手 チーム 対戦相手 達成日
  カルメロ・ゴンサレス ブリーラム・ユナイテッド ソンクラー・ユナイテッド 2013年4月6日
サムットソンクラーム4 2013年8月25日
  ソンポン・ソレブ(Sompong Soleb) バンコク・ユナイテッド パタヤ・ユナイテッド 2013年4月27日
  ロナチャイ・ランシヨ(Ronnachai Rangsiyo) バンコク・ユナイテッド チャイナート 2013年5月29日
  ミカエル・ムルシー ポリス・ユナイテッド バンコク・グラス 2013年8月3日
  Chayanan Pombuppha オーソットサパー・サラブリー TOT 2013年8月4日
  クレイトン・シウバ BECテロ・サーサナ TOT 2013年8月14日
  ヤニック・ムベンゴノ(Mbengono Andoa Yannick) チャイナート BECテロ・サーサナ 2013年8月21日
  ティーラシン・デーンダー ムアントン・ユナイテッド オーソットサパー・サラブリー 2013年10月5日
  スマニャ・プリーサイ チャイナート スパンブリー 2013年10月19日

4 1試合4得点。

表彰 編集

月間表彰 編集

月間最優秀選手賞 編集

選手 チーム
3月   クレイトン・シウバ[3] BECテロ・サーサナ
4月   ハビエル・パティーニョ[4] ブリーラム・ユナイテッド
5月   タナブーン・ケサラット[5] BECテロ・サーサナ
6月   Wuttichai Tathong[6] スパンブリー
7月   ナリット・タウィークル(Narit Taweekul)[7] バンコク・グラス
8月   ダッサコーン・トンラオ[8] ムアントン・ユナイテッド
9月   ティーラテープ・ウィノータイ[9] バンコク・グラス
10月   テーラトン・ブンマタン ブリーラム・ユナイテッド

月間最優秀監督賞 編集

監督 チーム
3月   スラヴィシャ・ヨカノヴィッチSlaviša Jokanović[3] ムアントン・ユナイテッド
4月   アッタポル・プスパコム[4] ブリーラム・ユナイテッド
5月   Phayong Khunnaen[5] スパンブリー
6月   スコット・クーパー(Scott Cooper)[6] ブリーラム・ユナイテッド
7月   Chalermwoot Sa-ngapol[7] オーソットサパー・サラブリー
8月   レネ・デザイェレ[8] ムアントン・ユナイテッド
9月   アッタポル・プスパコム[9] バンコク・グラス
10月   Anurak Srikerd チェンライ・ユナイテッド

FAカップ 編集

タイFAカップ2013決勝戦は、2013年11月10日にタマサート・スタジアムで開催され、ブリーラム・ユナイテッドバンコク・グラスに3-1で勝利した。ブリーラム・ユナイテッドはタイ・プレミアリーグ優勝でAFCチャンピオンズリーグ2014のグループリーグ出場権を獲得しているため、プレミアリーグ3位のチョンブリーが繰り上がりで同・予選プレーオフ出場権を獲得した。マン・オブ・ザ・マッチはカルメロ・ゴンサレスが選出された。ブリーラム・ユナイテッドの平野甲斐が先発、バンコク・グラスの猿田浩得が途中出場した。決勝戦は日本山本雄大が主審、相樂亨名木利幸が副審を務めた。

2013年11月10日
18:00 UTC+7
バンコク・グラス 1 – 3 ブリーラム・ユナイテッド
Chatree Chimtalay   17分 脚注 オスマル   32分 (pen.)
カルメロ   53分
平野甲斐   59分

コー・ロイヤルカップ 編集

コー・ロイヤルカップ2014は、2014年2月1日にスパンブリー県立競技場で開催され、プレミアリーグFAカップの二冠を達成したブリーラム・ユナイテッドがプレミアリーグ2位のムアントン・ユナイテッドに1-0で勝利した。ブリーラム・ユナイテッドの平野甲斐が先発出場した。2013年タイ反政府デモの影響で、開催地がバンコク(スパチャラサイ国立競技場)からスパンブリー県に変更された。

タイ・リーグカップ 編集

タイ・リーグカップ2013決勝戦は、2013年11月23日にタマサート・スタジアムで開催され、ブリーラム・ユナイテッドラーチャブリーに2-1で勝利した。ブリーラム・ユナイテッドはトヨタプレミアカップ2013出場権を獲得した。

トヨタプレミアカップ 編集

トヨタプレミアカップ2013は、2014年2月15日にタマサート・スタジアムで開催され、タイ・リーグカップ優勝のブリーラム・ユナイテッドJリーグ名古屋グランパスに1-1(PK 4-3)で勝利した。

タイ・ディヴィジョン1リーグ 編集

タイ・ディヴィジョン1リーグ2013は、エアフォース・ユナイテッドが優勝した。エアフォース・ユナイテッド、2位のシンタールア、3位のPTTラヨーンは来シーズンのプレミアリーグに昇格する。

TPLオールスターサッカー 編集

シンハー・80周年アニバーサリーカップ 編集

ビア・シン80周年記念大会として開催された。第2戦チェルシー戦のメンバーにBECテロ・サーサナ下地奨が選出された。

シンハー・オールスター対マンチェスター・ユナイテッド 編集

2013年7月13日
シンハー・オールスター 1 – 0   マンチェスター・ユナイテッド
ティーラテープ   49分 脚注

シンハー・オールスター対チェルシー 編集

2013年7月17日
シンハー・オールスター 0 – 1   チェルシー
脚注 ルカク   34分 (pen.)

タイ王国オールスター対U-23サッカータイ王国代表 編集

2013年7月24日
タイ王国オールスター 3 – 3   U-23サッカータイ王国代表
サラーユット   34分
ティーラテープ   45分
Korakod Wiriyaudomsiri   53分
脚注 Artit Daosawang   56分
サラウット   80分
Chayanan Pombuppha   85分 (pen.)

2013年シーズン所属の日本人選手一覧 編集

脚注 編集

  1. ^ タイプレミアリーグ(TPL)、来シーズンより20チームへ変更か ~シーサケットFC、イサーン・ユナイテッドとの分裂問題~”. Samurai×TPL (2013年9月1日). 2014年3月26日閲覧。
  2. ^ Internet Archive: Wayback Machineより。
  3. ^ a b ไม่พลิกโผ! เคลตันควงย็อคก้า คว้านักเตะ–โค้ชยอดเยี่ยม โตโยต้าไทยพรีเมียร์เดือนมีนาคม”. Goal.com (2013年4月4日). 2014年4月14日閲覧。
  4. ^ a b ปาตินโญ่ควงโค้ชแต๊กซิวยอดเยี่ยมประจำเดือนเม.ย.”. Siam Sport (2013年5月2日). 2014年4月14日閲覧。
  5. ^ a b พยงค์-ธนบูรณ์ซิวโค้ช,แข้งยอดเยี่ยมโตโยต้าเดือนพ.ค.”. Siam Sport (2013年5月30日). 2014年4月14日閲覧。
  6. ^ a b 'วุฒิชัย' ควง 'คูเปอร์' ซิวยอดเยี่ยมเดือน มิ.ย.”. Hikicker (2013年7月4日). 2014年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月14日閲覧。
  7. ^ a b โค้ชหนุ่ยควงคู่นริศ ซิวยอดเยี่ยมโตโยต้าไทยลีกเดือนกรกฎาคม”. SMM online (2013年8月1日). 2014年4月14日閲覧。
  8. ^ a b กิเลนผงาดคู่!เรเน่&ดัสกรซิวยอดเยี่ยมส.ค.”. BallThaiFC. 2014年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月14日閲覧。
  9. ^ a b "โค้ชแต๊ก" ควง "ลีซอ" ซิวโค้ชและนักเตะยอดเยี่ยมไทยลีกเดือน ก.ย.”. Bangkok Glass Football Club (2013年10月3日). 2014年4月14日閲覧。

外部リンク 編集