インディカ(Tata Indica)は、インドの自動車会社、タタ・モーターズがかつて製造・販売していた、ハッチバック型の小型乗用車である。

タタ・インディカ・V2(ヨーロッパ仕様版)
タタ・インディカ・ビスタ

インディカは2004年後半以降、ヨーロッパアフリカや、その他の諸国に輸出もされた。インディカは、初めてインド国内で開発された乗用車であるともみなされた。2008年夏の時点で、インディカは91万台以上が生産された[1]。2006年-2007年におけるインディカの年間販売台数は、144,690台であった。現行モデルの月間販売台数はおよそ8,000台程度である[2]

イギリスでは、インディカのバッジエンジニアリングモデルが、MGローバー・グループによって輸入され、ローバー・シティローバーとして販売されていたことがある。インディカの主な輸出先としては他に、南アフリカ共和国があげられる。

歴史 編集

インディカは、1998年12月30日にデビューした。インディカは発売直後から人気となり、発売後2年でインドにおける同クラスでのベストセラーとなった。

インディカは5ドアの小型ハッチバック車であり、1.4Lのガソリンエンジン/ディーゼルエンジンを搭載する。エンジンは自社製であり、それ以前にピックアップトラックやSUVに搭載されていたものを改変したものである。

インディカでは、オプション装備として、エアコンやパワーウインドウを選択することができる。これらの装備は、インド市場では従来、高価な輸入乗用車のみにみられたものであった。発売から3年後にはヨーロッパ市場への輸出が開始された。イギリスではローバーブランドの「シティローバー」として販売されたが、2005年4月のMGローバー・グループ社の経営破綻に伴って販売終了となった。

インディカのエクステリア・デザインは、イタリアのデザイン会社、I.DE.A(イデア)とタタ・モーターズのデザイン部門との共同によるものである。

第1世代モデル 編集

インディカ「V1」と「V2」と呼ばれるモデルに相当し、1998年から2008年まで製造・販売されていた。

第2世代モデル(ビスタ) 編集

「インディカ・ビスタ(Indica Vista)と呼ばれるモデルであり、2008年から2015年まで製造・販売されていた。

ビスタEV 編集

2011年には、ビスタの電気自動車(EV)の登場が予定されていたが、2012年に発売が延期された。

脚注 編集

  1. ^ All-new Indica rolled out in city Archived 2012年9月29日, at the Wayback Machine.
  2. ^ Tata Motors sales jump 18 pc in July

外部リンク 編集