タバコ・ロード』(Tobacco Road)は、アメリカ合衆国小説。およびそれを原作とした戯曲映画

小説 編集

アメリカ合衆国の小説家アースキン・コールドウェル1932年に発表した小説作品。内容は、アメリカ南部ジョージア州タバコ地帯を舞台に、社会の発展から取り残されたプア・ホワイトとよばれる農民たちの生活を描いている。

ストーリー 編集

貧しい農民ジーター・レスターは家族と共に娘婿のラヴからカブラを奪いとり食べてしまう。ラヴは昨年嫁に貰ったこの家の末娘パールのことで話があったのだが、話もそこそこに引き上げてしまった。 未亡人の女説教師シスター・ベシーは一家の16才の息子デュードと再婚し、財産をはたいて車を買い、ジーターと薪を売りにオーガスタへいくが果たせず、その夜泊まったホテルで売春婦の真似事をする。 そののち、生活の援助を求めて長男のトムに会いに行くもすげなく扱われ、そのことからジーターとシスター・ベシーがケンカ別れとなり、また、口減らしの為にラヴに嫁がせていた末娘のパールが家出したので、こんどは兎唇の娘エリー・メイをあてがうのだった。 家族がついにジーターと年老いた妻のエーダのみとなった3月のある日、ジーターの放った野火により、ボロ家もろとも二人は焼け死んでしまう。

登場キャラクター 編集

  • ジーター・レスター - レスター家の主、日々の糧もない貧農。
  • エーダ - ジーターの妻、17人の子持ち。
  • エリー・メイ - 18才になる兎唇の娘、のちにラヴに嫁ぐ。
  • デュード - ジーターの息子、シスター・ベシーと結婚する。
  • パール - ジーターの末娘、口減らしの為にラヴに嫁ぐ。のちに家出。
  • トム - ジーターの長男、町で成功するも一家とは絶縁状態。
  • シスター・ベシー - 未亡人の女説教師、デュードと結婚する。
  • ラヴ - 石炭落としの仕事を持つ、パールの亭主。

書籍情報 編集

演劇 編集

ジャック・カークランドにより戯曲化。

映画 編集

タバコ・ロード
Tobacco Road
監督 ジョン・フォード
脚本 ナナリー・ジョンソン
原作 アースキン・コールドウェル
原作戯曲
ジャック・カークランド
製作 ダリル・F・ザナック
音楽 デヴィッド・バトルフ
撮影 アーサー・C・ミラー
編集 バーバラ・マクリーン
製作会社 20世紀フォックス
配給   20世紀フォックス
  東宝東和
公開   1941年2月20日
  1988年2月27日
上映時間 84分
製作国   アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 $1,900,000[1]  
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アメリカ合衆国の映画作品。アースキン・コールドウェルの原作小説、およびそれを原作としたジャック・カークランドの戯曲の映画化である。

日本ではアメリカ公開から47年後となる1988年に公開された。

ストーリー 編集

キャスト 編集

参考文献 編集

外部リンク 編集