ダイシング英語: dicing または die cutting)とは、半導体ウェハー上に形成された集積回路などを、ダイシングソーでウェハーを切削して切り出し、チップ化する工程である[1]

ダイシングブレード

ウェハー上に形成された集積回路を狂いなく切断し、1個のチップとしなければならない。ウェハー上のパターンとパターンの間に設ける「しろ」はスペーシング(spacing)またはスクライブライン(scribe line)と呼ばれ、概ね100μm以下である。削り取る幅が狭ければ狭いほど、また加工精度が高ければ高いほど、ウェハーを無駄なく使え利益に直結するため、高精度が求められる。

広義のダイシングでは、スクライブも含むことが多い。狭義のダイシングは、切断の工程そのものを指し、ダイシングブレード(ダイヤモンド製の円形回転刃が主流)を高速回転させ、純水で冷却・切削屑の洗い流しを行いながら切断する。

代表的な装置メーカー 編集

参考文献 編集

  • 相田洋「5章」『NHK電子立国日本の自叙伝 完結』日本放送出版協会、1992年。ISBN 4-14-080019-4 
  • 菊地正典『入門ビジュアルテクノロジー 半導体のすべて』日本実業出版社、1998年。ISBN 9784534028525 

脚注 編集

  1. ^ 菊地正典 1998, p. 142.

関連項目 編集