ダーメ=シュプレーヴァルト郡

ドイツの郡
紋章 地図
(郡の位置)
基本情報
連邦州: ブランデンブルク州
郡庁所在都市: リュッベン (シュプレーヴァルト)ドイツ語版
緯度経度: 北緯51度56分31秒 東経13度53分47秒 / 北緯51.94194度 東経13.89639度 / 51.94194; 13.89639
面積: 2274.28 km²
人口:

175,834人(2021年12月31日現在) [1]

人口密度: 77 人/km²
ナンバープレート: LDS, KW, LC, LN
自治体コード: 12 0 61
郡の構成: 37 市町村
郡庁舎の住所: Reutergasse 12
15907 Lübben (Spreewald)
公式ウェブサイト: www.dahme-spreewald.de
郡長: シュテファン・ローゲ(Stephan Loge, SPD
州内の位置

ダーメ=シュプレーヴァルト郡 (ドイツ語: Landkreis Dahme-Spreewald, 低地ソルブ語: Wokrejs Damna-Błota) はドイツブランデンブルク州南東部に位置する郡である。

地理 編集

ダーメ=シュプレーヴァルト郡には以下が含まれる。

自治体シュタインライヒドイツ語版は、当郡でフレーミングドイツ語版の一部にかかっている。

隣接する郡には、東部ではオーダー=シュプレー郡、南部ではシュプレー=ナイセ郡オーバーシュプレーヴァルト=ラウジッツ郡エルベ=エルスター郡、西部ではテルトウ=フレーミング郡がある。北部では、連邦首都ベルリンと接している。郡改革ドイツ語版の一環として、境界線はベルリンを中心とした扇状区画ドイツ語版の原理に沿って設定されている。本郡の面積の42.2%は森林で、35.6%が農業に利用されている。

歴史 編集

ダーメ=シュプレーヴァルト郡は、1993年ブランデンブルク州郡改革ドイツ語版の一環として同年12月6日に編成された。領域は旧ケーニヒス・ヴスターハウゼン郡ドイツ語版ルッカウ郡ドイツ語版リュッベン郡ドイツ語版、また都市では、リーベローゼドイツ語版メルキッシュ・ブーフホルツドイツ語版ゴルセンドイツ語版、町村では、ブラースドルフドイツ語版ドーバーブルクドイツ語版ヤムリッツドイツ語版レースコウドイツ語版プラットコウドイツ語版シュパイヒロウドイツ語版テルツドイツ語版トレーブリッツドイツ語版ウラースドルフドイツ語版ヴェルンスドルフドイツ語版から成っている。

2008年9月23日には、連邦政府から多様性の場という称号を授与された。

政治 編集

郡長 編集

  • 1993年–1997年:ハルトムート・リンケ (Hartmut Linke, SPD)
  • 1997年–2008年:マルティン・ヴィレ (Martin Wille, SPD)
  • 2008年3月1日-:シュテファン・ローゲ (Stephan Loge, SPD)

郡議会 編集

郡議会は全56議席で、2014年9月14日選挙の結果は以下の通り。

政党/グループ 議席
SPD 15
CDU 12
DIE LINKE. 10
AfD 4
GRÜNE/B90 3
Freie WG Bauern 3
UBL 3
FDP 3
NPD 2
Wir für KW 1

郡議会議員の会派は以下の通り。SPD/GRÜNE(18議員)、CDU/Bauern(15議員)、DIE LINKE(10議員)、AfD(4議員)、UBL/Wir für KW(4議員)である。FDPの3議員とNPDの2議員は会派を形成していない。

2014年11月、SPDはCDUとのそれまでの連立を解消した。SPD/GRÜNEを超えた新連立は形成されなかった。その代わりにSPDは、その度毎の対数派と協力するとしている[2]

紋章 編集

紋章は1995年11月16日に承認を受けた。

紋章記述:「銀地に、金色の王冠が付き内側へ曲がりこんだ青の先端、向き合った形で、前側には金色の角で、部分的に描かれた赤い雄牛の胴体、後ろ側は金色の嘴で、部分的に描かれた赤い鷲の胴体」[3]

郡内のアムト、都市、町村の紋章についてはダーメ=シュプレーヴァルト郡の紋章ドイツ語版を参照のこと。

人口動態 編集

以下の表は、ダーメ=シュプレーヴァルト郡の人口動態を示している(1990年は10月3日付、1991年からは12月31日付け)。数値は統計時の郡域によるものである(当郡成立以前の1990年から1992年の数値は、1993年12月6日領域に合わせた数値)。

人口
1990 142,899
1991 140,836
1992 141,714
1993 141,701
1994 142,819
1995 144,990
1996 147,871
1997 150,995
1998 154,894
1999 157,341
人口
2000 158,994
2001 159,568
2002 159,923
2003 160,173
2004 161,179
2005 161,937
2006 161,756
2007 161,699
2008 161,482
2009 161,708
人口
2010 161,805
2011 160,108
2012 160,314
2013 160,793

出典:ベルリン=ブランデンブルク統計局ドイツ語版ブランデンブルク州建設交通局ベルテルスマン財団ドイツ語版による詳細なデータはWikimedia CommonsのPopulation Projection Brandenburg にある。

市町村 編集

2003年地方自治体改編ドイツ語版の後、郡には8都市を含む37町村がある。2008年の公式決定により3町村が正式に2言語表記となっている(ドイツ語低地ソルブ語[4]
*カッコ内斜体は公式の低地ソルブ語名称である。

カッコ内は2021年12月31日[1]における人口である。

都市
¹アムト所属市

  1. ゴルセンドイツ語版¹(2,484人)
  2. ケーニヒス・ヴスターハウゼンドイツ語版(38,283人)
  3. リーベローゼドイツ語版¹(1,340人)
  4. リュッベン (シュプレーヴァルト)ドイツ語版(13,937人)
  5. ルッカウドイツ語版(9,466人)
  6. メルキッシュ・ブーフホルツドイツ語版¹(841人)
  7. ミッテンヴァルデドイツ語版(9,515人)
  8. トイピッツドイツ語版¹(1,878人)
  9. ヴィルダウドイツ語版(10,848人)

アムト非所属自治体

  1. ベステンゼードイツ語版(8,752人)
  2. アイヒヴァルデ(6,453人)
  3. ハイデブリックドイツ語版(3,514人)
  4. ハイデゼードイツ語版(7,120人)
  5. メルキッシェ・ハイデドイツ語版(3,915人)
  6. シェーネフェルトドイツ語版(18,499人)
  7. シュルツェンドルフドイツ語版(9,327人)
  8. ツォイテンドイツ語版(11,358人)

 

アムトドイツ語版及び所属自治体
(アムト庁舎所在地*)

1. アムト・リーベローゼ/オーバーシュプレーヴァルトドイツ語版
(Amt Luboraz/Górne Błota) (6,993人)

  1. アルト・ツァウヘ=ヴスヴェルクドイツ語版(461人)
  2. ビューレグーレ=ビューレンドイツ語版 (Běła Góra-Bělin) (753人)
  3. ヤムリッツドイツ語版(506人)
  4. リーベローゼドイツ語版、都市(1,340人)
  5. ノイ・ツァウヘドイツ語版 (Nowa Niwa) (1,070人)
  6. シュヴィーロッホゼードイツ語版(1,486人)
  7. シュプレーヴァルトハイデドイツ語版(451人)
  8. シュトラウピッツドイツ語版 (Tšupc) * (926人)

2. アムト・シェンケンレントヒェンドイツ語版(8,920人)

  1. グロース・ケーリスドイツ語版(2,366人)
  2. ハルベ(2,440人)
  3. メルキッシュ・ブーフホルツドイツ語版、都市(841人)
  4. ミュンヒェホーフェドイツ語版(478人)
  5. シュヴェリーンドイツ語版(917人)
  6. トイピッツドイツ語版、都市*(1,878人)

3. アムト・ウンターシュプレーヴァルトドイツ語版(8,934人)

  1. ベルステラントドイツ語版(878人)
  2. ドラーンスドルフドイツ語版(683人)
  3. ゴルセンドイツ語版、都市*(2,484人)
  4. カーゼル=ゴルツィヒドイツ語版(660人)
  5. クラウスニック=グロース・ヴァッサーブルクドイツ語版(611人)
  6. リーツノイエンドルフ=シュターコウドイツ語版(602人)
  7. シュレプツィヒドイツ語版(601人)
  8. シェーンヴァルトドイツ語版(1,181人)
  9. シュタインライヒドイツ語版(445人)
  10. ウンターシュプレーヴァルトドイツ語版(789人)

2013年1月1日にはアムト・ゴルセナー・ラントドイツ語版旧アムト・ウンターシュプレーヴァルトドイツ語版が合併し、現在のアムト・ウンターシュプレーヴァルトドイツ語版が編成された。

経済 編集

経済構造では、北部と南部に大別される。北部は特にベルリン=シェーネフェルト空港と工業によって特徴づけられる一方、南部では農業と観光が経済構造となっている。「シェーネフェルダー・クロイツ (Schönefelder Kreuz, シェーネフェルト十字)」地域は、すなわち自治体シェーネフェルトドイツ語版ケーニヒス・ヴスターハウゼンドイツ語版ヴィルダウドイツ語版の領域は、ブランデンブルク州内に15あり、特別な助成を受ける地域成長拠点ドイツ語版の一つである。

2007年には郡内には、従業員20人以上の企業が153社ある。その大部分は「食品、タバコ」「ガラス、セラミック、石、土」「事務機器、通信工学」「機械製造」「金属生産、加工、組み立て」に従事している[5]。郡内には従業員200以上の企業の拠点が4か所ある[5]

郡内にはブランデンブルク州重点業種拠点が5か所設けられている。そこでは特定の業種領域が集中している。

重点業種拠点 市町村 重点業種
シェーネフェルトと周辺 シェーネフェルトドイツ語版アイヒヴァルデシュルツェンドルフドイツ語版ツォイテンドイツ語版ブランケンフェルデ=マーロウドイツ語版 自動車
バイオテクノロジー/ライフ・サイエンス
ロジスティクス
航空工学
メディア/通信工学
金属
ヴィルダウ
ヴィルダウドイツ語版 自動車
バイオテクノロジー/ライフ・サイエンス
ロジスティクス
航空工学
メディア/通信工学
金属
ケーニヒス・ヴスターハウゼン
ケーニヒス・ヴスターハウゼンドイツ語版 自動車
バイオテクノロジー/ライフ・サイエンス
ロジスティクス
航空工学
メディア/通信工学
金属
ミッテンヴァルデ
ミッテンヴァルデドイツ語版 自動車
ロジスティクス
航空工学
鉄道
金属
ゴルセン ゴルセンドイツ語版 食品工業
リュッベン (シュプレーヴァルト) リュッベン (シュプレーヴァルト)ドイツ語版 食品工業

郡内の2006年の国内総生産(GDP)の平均は、人口1人あたり2万6,249ユーロであったが、これはブランデンブルク州全体の平均1万9,935ユーロ/人とベルリンの平均2万3,671ユーロ/人を大幅に上回り、州内では郡独立市ポツダム29,581ユーロ/人)、フランクフルト (オーダー) (29,444ユーロ/人)、コトブス(28,323ユーロ/人)に次ぐ第4位であった。 新市場経済イニシアティブ (Initiative Neue Marktwirtschaft, INM) によれば、東部ドイツの全郡、全郡独立市中で第11位、ドイツ全国では全407位中第151位であった[6]。2006 年のGDPの絶対値は約42億4,600万ユーロであり、ブランデンブルク州全体のGNPの8.46%に当たる。就業人口の生産性を見ると、6万5,504ユーロ/人は東部ドイツで最高値であった。これはドイツ全体の平均値5万9,378ユーロを大幅に上回る。INMの数値によれば、郡内の就業人 口の生産性は、ドイツ全国では第46位であった[7]。GDPの1996年から2006年の成長率では、本郡は72.3%であり、テルトウ=フレーミング郡(59.2%)と多く差をつけて第1位であった。同時期のドイツ全国の平均値は23.7%であった[5]INMによる調査によれば、郡内での世界的経済不況の影響は「非常に弱い」と判定された[8]

交通 編集

ダーメ=シュプレーヴァルト郡内の自動車登録件数 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
乗用車登録数(1月1日付)[9] 87 242 87 477 88 743 89 989 91 207 91 918 92 913
人口1,000人あたりの乗用車数(前年12月31日付) 540 542 549 556 570 573 578

ナンバープレート 編集

1994年1月1日以来、識別記号の「LDS」が割り当てられ、使用されている。2015年7月2日からはこれに加えて、「KW」(ケーニヒス・ヴスターハウゼン)、「LC」(ルッカウ)、「LN」(リュッベン)が利用可能となった。

2000年頃までの旧郡時代には、特別なナンバーが与えられていた。

地域 アルファベット
数字
ケーニヒス・ヴスターハウゼン郡ドイツ語版 A から K 1 から 999
P から S
X から Z
AA から KY 1 から 99
PA から SZ
XA から ZZ
AA から AZ 100 から 999
ルッカウ郡ドイツ語版 L から N 1 から 999
LA から NZ 1 から 99
リュッベン郡ドイツ語版 T から V 1 から 999
TA から VZ 1 から 99

旧ルッカウ郡のナンバーはわずか数年だけで、その後は旧リュッベン郡で登録が行われた。

外部リンク 編集

脚注 編集

  1. ^ a b Bevölkerungsentwicklung und Flächen der kreisfreien Städte, Landkreise und Gemeinden im Land Brandenburg 2021 (Fortgeschriebene amtliche Einwohnerzahlen, bezogen auf den aktuellen Gebietsstand)
  2. ^ maz-online.de
  3. ^ Wappenangaben auf dem Dienstleistungsportal der Landesverwaltung des Landes Brandenburg
  4. ^ Amtsblatt für Brandenburg, 19. 
  5. ^ a b c Strukturatlas des Landes Brandenburg; abgerufen am 29.
  6. ^ Regionalranking der Ostdeutschen Kreise und kreisfreien Städte; abgerufen am 29.
  7. ^ Datenblatt (PDF; 15 kB) der INM für den Landkreis Dahme-Spreewald; abgerufen am 29.
  8. ^ Liste der Landkreise mit „sehr schwacher“ risiken in der Wirtschaftskrise; abgerufen am 29.
  9. ^ Kraftfahrt-Bundesamt Statistik Fz3 Archived 2014年12月5日, at the Wayback Machine.