チトラーンガダ: चित्रांगद, Citrāṅgada[1])は、インド叙事詩マハーバーラタ』の登場人物である。クル国の王シャーンタヌと妃サティヤヴァティーの子で[2]ヴィチトラヴィーリヤの兄。シャーンタヌの死後に王となった。聡明かつ武勇に優れ、人間の諸王のみならず諸天やアスラ族さえも戦争で破った。しかしチトラーンガダと同名のガンダルヴァ王が攻めてきて大戦争となり、クルクシェートラで3年間戦った末に、チトラーンガダは殺されたという[3][4]

脚注 編集

  1. ^ Citrangada, Citrāṅgada, Citrāṅgadā, Citra-angada: 17 definitions”. Wisdom Library. 2022年1月14日閲覧。
  2. ^ 『マハーバーラタ』1巻95章2行。
  3. ^ 『マハーバーラタ』1巻95章。
  4. ^ 『インド神話伝説辞典』p.207「チトラーンガダ」の項。

参考文献 編集

  • 『原典訳 マハーバーラタ1』上村勝彦訳、ちくま学芸文庫、2002年。ISBN 978-4480086013 
  • 菅沼晃 編『インド神話伝説辞典』東京堂出版、1985年。ISBN 978-4490101911