チャールズ・ジョウ
チャールズ・ジョウ（英語：Charles Djou、中国語：周 永康、拼音：Zhōu Yǒngkāng、1970年8月9日 - ）は、アメリカ合衆国・ロサンゼルス出身の政治家、共和党員。
| チャールズ・ジョウ Charles Djou | |
|---|---|
 | |
| 生年月日 | 1970年8月9日（53歳） |
| 出生地 |
.svg){kind=small} アメリカ合衆国 カリフォルニア州、ロサンゼルス |
| 出身校 |
ペンシルバニア大学(BS[要曖昧さ回避])(BA[要曖昧さ回避]) 南カリフォルニア大学 (JD) |
| 所属政党 |
 共和党(- 2018年)無所属(2018年 - ) |
| 配偶者 | ステイシー・カワサキ |
| 子女 | 3人 |
| 選挙区 |
 ハワイ州第1選挙区 |
| 当選回数 | 1回 |
| 在任期間 | 2010年5月22日 - 2011年1月3日 |
| ハワイ州下院議員 | |
| 選挙区 | 第47区 |
| 当選回数 | 1回 |
| 在任期間 | 2000年1月 - 2002年12月 |
 ホノルル市議会議員 | |
| 選挙区 | 第4区 |
| 当選回数 | 4回 |
| 在任期間 | 2002年12月 - 2010年5月22日 |
アメリカ合衆国下院議員（通算1期）。2021年現在、共和党のアメリカ下院議員はジョウ以来選出されていない。
経歴・人物 編集
1970年8月9日、ジョウはカリフォルニア州ロサンゼルスで生まれた。父は上海出身の中国人で、母はバンコク出身のタイ系中国人であった。ジョウが3歳の頃、父の転勤でハワイに移り住んだ[1][2]。プナホウ・スクール卒業後、ペンシルバニア大学ウォートンスクールで政治学の学士号と経済学の理学士号を取得し、優秀な成績で卒業した。南カリフォルニア大学のUSCグールド・ロー・スクールで法務博士を取得した。
また、米国陸軍予備役中佐を務めている[3]。また、ハワイ大学の法学部の非常勤教授、ハワイ・パシフィック大学の政治学の非常勤教授として教鞭をとっている。
ハワイ州下院議員 編集
1998年、ジョウはハワイ州下院議員第47地区の共和党員として立候補した。予備選挙で反対されなかったが、総選挙でアイリス・イケダ・カタラーニに190票差で敗れた[4]。
2000年、ハワイ州下院第47地区の議席に立候補し、現職のカタラーニと再び議席を争った。カタラーニは、美化団体「アウトドアサークル」に対して選挙広告でビルボード(屋外看板広告)を使わないという誓約書を提出していた。しかし、カタラーニは誓約書を破り、ビルボードを使用したたため、ジョウはカタラーニを批判した[5][6]。 ジョウは52.5%の票を確保し、カタラーニを破った[7]。州下院議員として、ジョウは2000年から2002年までハワイ下院で1期務め、少数党院内総務を務めた。
警察官の代わりに自動カメラを使用してスピーダーを捕まえるために2002年に開始された州の「バンカム」プログラムに反対し、その排除運動を成功させた[8][9]。
ホノルル市議会議員 編集
2002年、ジョウはホノルル市議会に出馬することを発表した。また、同じ共和党のスタン・コキとの対決を避けるために、カネオヘ（市議会第3区）からイースト・ホノルル（市議会第4区）に移った[10]。 ジョウはロバート・フィッシュマン（元市の常務理事で知事の首席補佐官）を破り当選を果たした[11]。以後、2010年の下院議員選挙に出馬するために辞任するまで、市議を務めた。
アメリカ下院議員 編集
2008年3月、ジョウは2010年の下院議員選挙にハワイ州第1選挙区から出馬することを表明した[12]。 2010年2月28日、現職のニール・アバークロンビーがハワイ州知事選に出馬するために辞任したことで、議席が空席となった[13]。アバクロンビーの辞任により、2010年5月22日に特別選挙が行われ、ジョウは立候補した。ジョウは、選挙にあたって元マサチューセッツ州知事で大統領候補のミット・ロムニーの推薦を受けた[14]。2011年夏、ジョウはロムニーを大統領候補として推薦した[15]。パット・サイキ元連邦下院議員がジョウの選挙対策委員長を務めた。民主党が候補を一本化できなかったこともあり、ジョウは39.4%の票を得て当選を果たし、半年ほどの任期を務めることになった[16][17][18]。
ジョウは再選を目指し、2010年選挙に出馬したが[19]、民主党のコリーン・ハナブサ州上院議長に53％対47％で敗れた[20]。2010年の総選挙で共和党の現職議員が敗れたのは、ルイジアナ州のジョセフ・キャオとジョウだけであった[21]。
その後、2012年、2014年と連続して、第1選挙区から下院議員選挙に出馬するも、いずれも民主党候補に届かず、落選した[22][23]。
その後 編集
その後、2016年にホノルル市長選に出馬し、民主党のベン・カエタノ前知事らから党派を超えた支持を集めたが[24]、現職のカーク・コールドウェルに敗れた[25][26]。
2018年3月、ドナルド・トランプ大統領の政策や個人的な性格への懸念を理由に共和党を離党した[27][28]。2020年の大統領選挙では、ジョウは他の26人の元共和党議員とともに、民主党のジョー・バイデンへの支持を表明した[29]。
参考文献 編集
- ^ Nakaso, Dan (2010年5月26日). “Djou welcomed in Congress”. Honolulu Advertiser 2018年7月9日閲覧. "son of immigrant parents from Shanghai and Bangkok"
- ^ “Hawaii Republicans are pinning big hopes on a Djou victory”
- ^ “About Charles Djou”. Team Djou. 2013年6月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月1日閲覧。
- ^ “1998 General Elections Precinct Report”. Hawaii.gov (1998年11月3日). 2010年8月23日閲覧。
- ^ Kua, Crystal (2000年10月31日). “Outdoor Circle says candidate broke yard-sign pledge”. Honolulu Star-Bulletin
- ^ Hill, Tiffany (2012年11月8日). “The Outdoor Circle Celebrates 100 Years Beautifying Honolulu”. Honolulu 2018年7月9日閲覧。
- ^ “Hawaii 2000 election results, race between Djou and Catalani”. hawaii.gov. 2021年4月1日閲覧。
- ^ Daranciang, Nelson (2002年4月11日). “Shutdown of van cams may cost $8 million”. Honolulu Star-Bulletin 2019年12月7日閲覧。
- ^ Dubford, Bruce (2002年4月9日). “Hawaii Halts Use of Traffic Cameras”. Midland Daily News. Associated Press (Michigan) 2019年12月7日閲覧。
- ^ Pang, Gordon Y. K.. “Exodus enlivens Council races.”. Honolulu Star-Bulletin
- ^ “General Election 2002 – STATE OF HAWAII – STATEWIDE”. 2010年8月23日閲覧。
- ^ “Djou to run for Congress in 2010”. Honolulu Advertiser. (2008年3月22日). オリジナルの2008年5月2日時点におけるアーカイブ。
- ^ “Special mail election to fill Abercrombie seat is May 22”. Honolulu Advertiser. (2010年3月3日). オリジナルの2012年4月19日時点におけるアーカイブ。 2013年2月7日閲覧。
- ^ “Romney wades into Hawaii special election, raises $1.5 million for PAC”. The Washington Post. (2010年4月12日)
- ^ “Mitt Romney wins Charles Djou primary”. Politico. (2010年8月30日)
- ^ Sappenfield, Mark (2010年5月23日). “Charles Djou: How did a Republican win in Obama's Hawaii hometown?”. Christian Science Monitor 2019年12月7日閲覧。
- ^ State of Hawaii Office of Elections (2010年2月24日). “FACTSHEET 2010 SPECIAL ELECTION U.S. House of Representatives, District 1”. 2010年3月15日閲覧。
- ^ U.S. Rep District I Special Vacancy Election – State of Hawaii – Statewide
- ^ “GOP's Djou wins Hawaii special election for Congress”. The Honolulu Advertiser. (2010年5月22日). オリジナルの2010年5月25日時点におけるアーカイブ。 2010年5月23日閲覧。
- ^ “General Election; Statewide Summary”. hawaii.gov. 2021年4月1日閲覧。
- ^ “Who's gone: Incumbents who have lost”. Politico. (2011年5月11日) 2019年12月7日閲覧。
- ^ “Hanabusa defeats Djou for US House”. Seattle Post-Intelligencer. Associated Press (Hearst Communications Inc.). (2012年11月7日) 2012年11月18日閲覧。
- ^ “2014 Certified Election Results”. Hawaii Office of Elections. State of Hawaii. 2015年8月3日閲覧。
- ^ HNN Staff (2016年6月7日). “Charles Djou announces he's running for mayor”. Hawaii News Now 2016年6月11日閲覧。
- ^ Pang, Gordon Y.K. (2016年8月13日). “Caldwell, Djou head to runoff election in November”. Honolulu Star-Advertiser 2016年8月14日閲覧。
- ^ Honolulu, Hawaii Mayor: Results: Kirk Caldwell Leads, The New York Times, November 10, 2016. Retrieved 11 November 2016.
- ^ Charles Djou: Why I’m Leaving The GOP, Honolulu Civil Beat, Charles Djou, March 19, 2018. Retrieved March 25, 2018.
- ^ Savransky, Rebecca (2018年3月19日). “Former Republican Lawmaker Announces He's Leaving GOP, Tears Into Trump”. The Hill 2018年3月19日閲覧。
- ^ Beer, Tommy. “27 Prominent Republicans, Including Jeff Flake, Announce They'll Endorse Joe Biden” (英語). Forbes. 2020年8月24日閲覧。
関連項目 編集
外部リンク 編集
- Charles Djou for Congress
- チャールズ・ジョウ - C-SPAN（英語）
- Biography at the Biographical Directory of the United States Congress
- Profile at Project Vote Smart
- Financial information (federal office) at the Federal Election Commission
| アメリカ合衆国下院 | ||
|---|---|---|
| 先代 ニール・アバークロンビー |
 ハワイ州第1選挙区選出議員 第6代: 2010年5月22日 - 2011年1月3日 |
次代 コリーン・ハナブサ |