ティート・ゴヤ(Tito Goya1951年 - 1985年)は、プエルトリコ系アメリカ人の俳優。本名はアンドリュー・バトラー。

ティート・ゴヤ
Tito Goya
本名 Andrew Butler
生年月日 (1951-04-04) 1951年4月4日
没年月日 (1985-12-01) 1985年12月1日(34歳没)
出生地 ニューヨーク州・ブレントウッド
死没地 テキサス州トラヴィス郡オースティン
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
職業 俳優
活動期間 1974-1984
主な作品
マラソンマン
アパッチ砦・ブロンクス
特捜刑事マイアミ・バイス
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略歴 編集

1951年、ニューヨーク州ブレントウッドで生まれ、母親、義理の父親、5人の兄弟と共に育つ。少年時代から窃盗、強盗、麻薬などの犯罪に手を出し、1972年頃にシンシン刑務所に収監されているときミゲル・ピニェロと出会った。同じプエルトリコ系の仲間として「アパッチ砦・ブロンクス」「ショート・アイズ」「特捜刑事マイアミ・バイス」で共演した。

1977年の映画「ショート・アイズ」の撮影中、過去に犯した拳銃強盗の容疑でミゲル・ピニェロと共に逮捕された。このときは証拠不十分で釈放されたが、15歳の頃から窃盗、暴行、強盗、麻薬所持、目撃者への賄賂など30件以上の犯罪で起訴されている彼を信用しない関係者も多くいた[1]

その後、弟がいるテキサス州トラヴィス郡オースティンに移り住んだが、1985年1月、7年前にオースティンで発生した殺人事件の容疑で再び逮捕された。供述によると、弟と一緒にディスコに行ったときディスコにいたルディ・トレヴィーノと口論になった。相手が先に2人に発砲したため兄弟はいったん逃げたが、その後トレヴィーノをレストランで見つけ小口径ライフル一発を胸に向けて発砲し殺害したとされる[1]

1985年9月には仮釈放になり裁判の呼び出しを待つ身だったが、その年の12月、裁判が始まる直前に自宅で遺体で発見された。事件性はなく肝硬変による病死と診られている。共犯の弟は1997年に有罪判決が下され20年の刑を言い渡された[2]

1984年の「特捜刑事マイアミバイス」のシーズン1・第4,5話「宿敵カルデロン(前・後編)」でのカルロス・メンデス役[3]が遺作となった。

映画 編集

公開年 邦題
原題
役名 備考
1976 マラソンマン
Marathon Man
メレンデス
1977 Andy Warhol's Bad Manuel Rivera      
Short Eyes Julio "Cupcakes" Mercado
1979 オールザットジャズ
All that Jazz
付き人
Going in Style Gypsy Taxi Driver テレビ映画
1980 ジャグラー ニューヨーク25時
Night of the Juggler
ポン引き
1981 アパッチ砦・ブロンクス
Fort Apache, The Bronx
ヘルナンド捜査官

テレビ番組 編集

放映年 邦題
原題
役名 備考
1976 刑事セルピコ
Serpico
クールアイ 1エピソード
1976 刑事コジャック
Kojack
チノ 1エピソード
1984 特捜刑事マイアミ・バイス
Miami Vice
カルロス・メンデス 2エピソード

舞台 編集

原題 備考
1973 Short Eyes Cupcake

脚注 編集

  1. ^ a b Tito Goya (1951-1985) - Memorial” (英語). Find a GRaVE. 2022年1月7日閲覧。
  2. ^ Tito Goya” (英語). Miami Vice Wiki. 2022年1月7日閲覧。
  3. ^ Carlos Mendez - Personnage Criminels - Deux Flics à Miami - L'encyclopédie francophone sur la série Miami Vice”. DeuxFlicsAMiami.fr. 2022年1月7日閲覧。