テレーズの罪』(テレーズのつみ、Thérèse Desqueyroux)は2012年フランスのドラマ映画。 監督はクロード・ミレール、出演はオドレイ・トトゥジル・ルルーシュなど。 ノーベル賞作家フランソワ・モーリアックの代表作でフランスのカトリック文学史上の不朽の名作とされる小説『テレーズ・デスケルウフランス語版』を映画化した作品である[4]

テレーズの罪
Thérèse Desqueyroux
監督 クロード・ミレール
脚本 クロード・ミレール
ナタリー・カルテール
原作 フランソワ・モーリアック
テレーズ・デスケルウフランス語版
製作 イヴ・マルミオン
出演者 オドレイ・トトゥ
ジル・ルルーシュ
アナイス・ドゥムースティエ
撮影 ジェラール・ド・バティスタフランス語版
編集 ヴェロニク・ランジュフランス語版
製作会社 Les films du 24
フランス3シネマ
TF1 Droits Audiovisuels
配給 フランスの旗 UGCフランス語版
公開 フランスの旗 2012年11月21日
上映時間 110分
製作国 フランスの旗 フランス
言語 フランス語
製作費 $12,700,000[1](€10,201,788[2]
興行収入 フランスの旗 $3,406,055[2][3]
世界の旗 $4,408,087[3]
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日本では2013年6月に開催されたフランス映画祭2013で『テレーズ・デスケルウ』の邦題で上映された[4]後、2015年にWOWOWで『テレーズの罪』の邦題で放送された[5]

ストーリー 編集

1920年代のフランス・ランド県で地主の娘テレーズは親同士が決めた政略結婚で同じ地主のデスケルウ家に嫁ぐ。当初は愛のない結婚に疑問を持つこともなかったテレーズだったが、義理の妹で親友でもあるアンヌの身分違いの恋を目にする等するうちに、古臭い価値観に縛られたデスケルウ家での生活に次第に息苦しさを感じるようになる。そして夫ベルナールが心臓の薬としてヒ素を少量飲んでいたことから、医師の処方箋を偽造して購入したヒ素をベルナールに分からないように大量に飲ませてヒ素中毒にしてしまう。不審に思った医師らによってテレーズがベルナールにヒ素を飲ませていたことが明らかになり、テレーズは処方箋偽造の罪で告訴される。家名を重んじるデスケルウ家とテレーズの実家によって告訴は取り下げられ、ベルナールはテレーズとの夫婦関係が円満であると対外的に見せかけることにするが、テレーズは娘との面会を禁じられ、粗末な部屋に幽閉される。月日が経ち、気力を失ってやつれ果てたテレーズの無惨な姿を見たベルナールは、良家に嫁ぐことになった妹アンヌの結婚式が終わったら、テレーズを自由にすることを約束する。こうしてパリに移り住んだテレーズは健康を取り戻す。ベルナールは改めてテレーズに何故自分にヒ素を盛ったのかを尋ねるが、テレーズはその理由をどんな言葉で説明しても嘘が交じってしまうとして明言を避ける。そして赦しを請うテレーズをベルナールは赦し、娘と会うことも認める。

キャスト 編集

作品の評価 編集

Rotten Tomatoesによれば、59件の評論のうち、51%にあたる30件が高く評価しており、平均して10点満点中5.5点を得ている[6]Metacriticによれば、15件の評論のうち、高評価は3件、賛否混在は12件、低評価はなく、平均して100点満点中49点を得ている[7]アロシネによれば、フランスの17のメディアによる評価の平均は5点満点中3.4点である[8]

出典 編集

  1. ^ Thérèse Desqueyroux” (フランス語). AlloCiné. 2015年6月25日閲覧。
  2. ^ a b Thérèse Desqueyroux (Thérèse) (2012)” (フランス語). JPBox-Office. 2020年7月10日閲覧。
  3. ^ a b Thérèse” (英語). Box Office Mojo. 2020年7月10日閲覧。
  4. ^ a b テレーズ・デスケルウ”. フランス映画祭2013. 2016年11月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月25日閲覧。
  5. ^ テレーズの罪”. WOWOW. 2015年6月25日閲覧。
  6. ^ Thérèse (2013)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年7月10日閲覧。
  7. ^ Thérèse Reviews” (英語). Metacritic. 2020年7月10日閲覧。
  8. ^ Critiques Presse pour le film Thérèse Desqueyroux” (フランス語). AlloCiné. 2020年7月10日閲覧。

外部リンク 編集