ディラン・ウォレス・コーゼンズDylan Wallace Cozens, 1994年5月31日 - )は、アメリカ合衆国アリゾナ州マリコパ郡スコッツデール出身の元プロ野球選手外野手)。左投左打。

ディラン・コーゼンズ
Dylan Cozens
A+級クリアウォーター・スレッシャーズでのプロ野球選手時代
(2015年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アリゾナ州マリコパ郡スコッツデール
生年月日 (1994-05-31) 1994年5月31日(29歳)
身長
体重
6' 6" =約198.1 cm
235 lb =約106.6 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 外野手
プロ入り 2012年 MLBドラフト2巡目追補
初出場 2018年6月1日
最終出場 2019年4月26日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴

メディアによっては「カズンズ」と表記されることもある。

経歴 編集

プロ入りとフィリーズ時代 編集

2012年MLBドラフト2巡目追補(全体77位)でフィラデルフィア・フィリーズから指名され、プロ入り。契約後、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・フィリーズでプロデビュー。50試合に出場して打率.255、5本塁打、24打点、8盗塁を記録した。

2013年はA-級ウィリアムズポート・クロスカッターズ英語版でプレーし、68試合に出場して打率.265、9本塁打、35打点、11盗塁を記録した。

2014年はA級レイクウッド・ブルークロウズでプレーし、132試合に出場して打率.253、16本塁打、62打点、23盗塁を記録した。オフにはオーストラリアン・ベースボールリーグに参加し、メルボルン・エイシズに所属した。

2015年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・フィリーズ、A+級クリアウォーター・スレッシャーズ英語版、AA級レディング・ファイティン・フィルズでプレーし、3球団合計で111試合に出場して打率.286、8本塁打、59打点、20盗塁を記録した。

2016年はAA級レディングでプレーし、134試合に出場して打率.276、40本塁打、125打点、21盗塁を記録した。この好成績からイースタンリーグのMVPに選出された。この年はオールスター・フューチャーズゲームにも選出された。オフの11月18日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[1]

2017年はAAA級リーハイバレー・アイアンピッグスでプレーし、135試合に出場して打率.210、27本塁打、75打点、8盗塁を記録した。

2018年は開幕をAAA級リーハイバレーで迎えた。自らの24回目の誕生日となる5月31日、死球で顎を骨折して故障者リスト入りしたリース・ホスキンスの代役としてメジャー初昇格を果たした[2]。翌日の6月1日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦にて「8番・右翼手」で先発出場してメジャーデビュー(結果は3打数1安打)[3]。7月7日のシカゴ・カブス戦ではブランドン・モローからメジャー初本塁打を放った[4]。この年メジャーでは26試合に出場して打率.158、1本塁打、2打点、1盗塁を記録した。

2019年7月31日にDFAとなり[5]、翌日の8月1日に自由契約となった[6]

レイズ傘下時代 編集

2019年8月10日にタンパベイ・レイズと2年間のマイナー契約を結んだ[7]。移籍後は傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・レイズとAAA級ダーラム・ブルズでプレーした。

2020年新型コロナウイルスの影響でマイナーリーグの試合が開催されず、メジャーにも昇格しなかったため、公式戦の出場は無かった。オフの11月2日にFAとなった[6]

ブルワーズ傘下時代 編集

2020年12月17日にミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約を結び、2021年スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[8]

2021年は開幕から傘下のAAA級ナッシュビル・サウンズでプレーしていたが、6月22日に自由契約となった[6]。また、同日には野球選手からの引退を表明し、NFLでのプレーを目指してフットボール選手へ転向することを明言した[9]

詳細情報 編集

年度別打撃成績 編集

















































O
P
S
2018 PHI 26 44 38 2 6 2 0 1 11 2 1 0 0 0 6 0 0 24 0 .158 .273 .289 .562
2019 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
MLB:2年 27 45 39 2 6 2 0 1 11 2 1 0 0 0 6 0 0 24 0 .154 .267 .282 .549

表彰 編集

MiLB

記録 編集

MiLB

背番号 編集

  • 25(2018年 - 2019年)

脚注 編集

  1. ^ Matt Gelb (2016年11月19日). “Phillies add 11 players in 40-man roster overhaul” (英語). Philly.com. 2018年12月26日閲覧。
  2. ^ Corey Seidman (2018年5月30日). “Phillies are calling Dylan Cozens up to majors” (英語). NBC Sports. 2018年12月26日閲覧。
  3. ^ Philadelphia Phillies at San Francisco Giants Box Score, June 1, 2018” (英語). Baseball-Reference.com. 2018年12月26日閲覧。
  4. ^ Heyward hits walk-off slam in 9th, Cubs beat Phillies 7-5
  5. ^ Phillies' Dylan Cozens: Designated for assignment” (英語). CBS Sports (2019年7月31日). 2019年8月5日閲覧。
  6. ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2021年6月26日閲覧。
  7. ^ Ty Bradley (2019年8月10日). “Rays Sign Dylan Cozens To Two-Year Minor League Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年8月15日閲覧。
  8. ^ Steve Adams (2020年12月17日). “Brewers Sign Hoby Milner, Dylan Cozens To Minor League Deals” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年6月26日閲覧。
  9. ^ Steve Adams (2021年6月22日). “Dylan Cozens To Pursue Football Career” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年6月26日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集