デレク・ラッセル・ノリスDerek Russell Norris, 1989年2月14日 - )は、アメリカ合衆国カンザス州セジウィック郡ゴダード英語版出身の元プロ野球選手捕手)。右投右打。

デレク・ノリス
Derek Norris
オークランド・アスレチックスでの現役時代
(2014年4月26日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カンザス州セジウィック郡ゴダード英語版
生年月日 (1989-02-14) 1989年2月14日(35歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2007年 MLBドラフト4巡目(全体130位)
初出場 2012年6月21日
最終出場 2017年6月23日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴 編集

プロ入り前 編集

ゴダード高等学校英語版時代は高校スポーツを取り扱った雑誌ライズマガジンで2006-2007年シーズンのKansas Baseball Player of the Yearに選ばれる。また、この時のチームメイトにローガン・ワトキンスがいる。

そして、彼はウィチタ州立大学の奨学生としてオファーを受けて進学する書類にサインした。

プロ入りとナショナルズ傘下時代 編集

2007年MLBドラフトワシントン・ナショナルズから4巡目(全体130位)指名を受けたため、大学進学を断念しプロの道へ進む。

入団後は毎年マイナーの階段を登って行き、ベースボール・アメリカのプロスペクトランキングで2010年には38位、2011年には72位でナショナルズの中では2位という高評価を受ける[1]

アスレチックス時代 編集

2011年12月にジオ・ゴンザレスとの1対4のトレードで、トム・ミローンブラッド・ピーコックA.J.コールと共にオークランド・アスレチックスへ移籍した。

2012年6月21日のロサンゼルス・ドジャース戦で打撃不振の正捕手カート・スズキに代わってスタメンマスクを被り、メジャーデビューを果たす。スズキがナショナルズに放出されてからはジョージ・コッタラスと併用された。同年は60試合に出場し、打率こそ.201と低かったが、16本の長打を放った。また走塁面でも能力を発揮し、盗塁を5つ決めた。守備面では、5失策を犯して守備率.989・DRSは±0であった。なお、この年は得点圏では.339と非常によく打った[2]

2013年は正捕手格で使われ、98試合に出場した。打撃面では、打率を.246に上昇させ長打面でも、11打席に1本のペースで長打を放った。また、代打起用にも強く、代打本塁打を3本記録した[3]。守備面では、失策を3つまで減らして守備率が.995まで上昇したが、DRSでは -6に終わるなど、良い面と悪い面が混在した。

2014年は、正捕手を務めた。また、この年自身初めてオールスターに選出されている。同年は打撃面で開花し、127試合で打率.270を記録。本塁打でも、自身初の二桁本塁打(10本ちょうど)を放った。守備ではDRS -3、ア・リーグワースト5位のパスボール8つを犯すなど、成長したとは言い難い内容だった。

パドレス時代 編集

2014年12月18日にジェシー・ハンR.J.アルバレスとのトレードで、セス・ストレイクと共にサンディエゴ・パドレスへ移籍した[4]

2015年4月10日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦では、アンヘル・パガンからガムを投げつけられ一触即発の場面があった[5]

レイズ時代 編集

2016年12月2日にペドロ・アビラとのトレードで、ナショナルズへ移籍した[6]

2017年3月15日に自由契約となった[7]。3月25日にタンパベイ・レイズと契約した[8]。6月24日にウィルソン・ラモスが60日間の故障者リストから復帰したことに伴ってDFAとなった[9]。6月26日に自由契約となった[10]

レイズ退団後 編集

2017年12月5日にデトロイト・タイガースとマイナー契約を結んだ。

2018年開幕前にタイガースを自由契約となり、4月14日に独立リーグであるアトランティックリーグシュガーランド・スキーターズと契約した。

詳細情報 編集

年度別打撃成績 編集

















































O
P
S
2012 OAK 60 232 209 19 42 8 1 7 73 34 5 1 0 1 21 1 1 66 6 .201 .276 .349 .625
2013 98 308 264 41 65 16 0 9 108 30 5 0 1 2 37 1 4 71 5 .246 .345 .409 .754
2014 127 442 385 46 104 19 1 10 155 55 2 2 1 1 54 2 1 86 12 .270 .361 .403 .763
2015 SD 147 557 515 65 129 33 2 14 208 62 4 1 0 1 35 1 6 131 5 .250 .305 .404 .709
2016 125 458 415 50 77 17 0 14 136 42 9 2 0 3 36 5 4 139 9 .186 .255 .328 .583
2017 TB 53 198 179 21 36 5 0 9 68 24 1 0 0 4 12 0 3 48 5 .201 .258 .380 .637
MLB:6年 610 2195 1967 242 453 98 4 63 748 247 26 6 2 12 195 10 19 541 42 .230 .304 .380 .684
  • 2017年度シーズン終了時

記録 編集

背番号 編集

  • 36(2012年 - 2014年)
  • 3(2015年 - 2016年)
  • 33(2017年)

脚注 編集

  1. ^ Harrisburg Senators notebook: Nationals doing right by taking conservative route with Bryce Harper
  2. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2013』廣済堂出版、2013年、191頁。ISBN 978-4-331-51711-6 
  3. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』廣済堂出版、2014年、197頁。ISBN 978-4-331-51809-0 
  4. ^ "Padres acquire C Derek Norris from Oakland Athletics" (Press release) (英語). MLB.com (San Diego Padres). 19 December 2014. 2015年1月8日閲覧
  5. ^ Corey Brock; Chris Haft (2015年4月10日). “Pagan, Norris exchange words at plate in ninth” (英語). MLB.com. 2017年6月26日閲覧。
  6. ^ "Padres acquire RHP Pedro Avila from Washington Nationals" (Press release). 2 December 2016. 2017年2月2日閲覧
  7. ^ Jorge Castillo (2017年3月15日). “Nationals release catcher Derek Norris”. The Washington Post. https://www.washingtonpost.com/news/nationals-journal/wp/2017/03/15/nationals-release-catcher-derek-norris/?utm_term=.bc7ce0971816 2017年3月22日閲覧。 
  8. ^ Bill Chastain (2017年3月25日). “Norris' signing gives Rays a bevy of backstops”. MLB.com. 2017年3月29日閲覧。
  9. ^ Roger Mooney (2017年3月25日). “Rays designate catcher Derek Norris for assignment”. Tampa Bay Times. 2017年3月29日閲覧。
  10. ^ MLB公式プロフィール参照。2017年6月26日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集