プレティーン:preteen)とは、10歳から12歳または13歳までの若者のことである。日本の教育制度においては、おおむね小学校中学年の4年生から中学校の1年生までと重なり合う。ロシア心理学では、移行期とも呼ぶ。

13歳から19歳を表すteen(ティーン)の前に、前段階を表すpre(プレ)をつけた造語である。男子はプレティーンに男性器の成長開始により思春期が始まる者が多くなり、女子はプレティーンまでに乳房の成長開始(Thelarche・ジュニアブラを着け始めるべき時期)により思春期が始まっている人が多く遅い人でもプレティーンに思春期が始まる。

成長の特徴 編集

ここで説明する成長の特徴は、あくまで目安であり、個人差が大きいことに留意されたい。

身体的な成長 編集

思春期が始まる時期は、早い人で男子9歳・女子7歳7か月、遅い人で男子13歳・女子11歳11か月、平均して男子11歳6か月・女子9歳9か月である。男子はこの時期前後から始まり、女子はこの時期までに始まる[1][2][3]

精神的な成長 編集

身体的な成長と同様、男子より女子のほうが早く始まる。言語性学習能力が発育し、文学に親しむのも女子のほうが先である。男子の言語性学習能力の発育は、これよりも2〜3年ほど遅れる。

社会的な成長 編集

ギャングエイジの最盛期であり、友人を厳選する。ただし、男女を問わず、価値観をぶつけ合うような付き合いは一般的にまだ見られない。

また、異性の体に関心を持ち始める時期でもある。

しかし、社会的な成長は未熟である。

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ たなか成長クリニック・思春期
  2. ^ 男性9歳未満・女性7歳未満で始まる場合は思春期早発症、男性14歳・女性12歳になっても始まらない場合は思春期遅発となる。大山建司「<総説> 思春期の発現」『山梨大学看護学会誌』第3巻第1号、山梨大学看護学会、2004年、3-8頁、doi:10.34429/00003695ISSN 1347-7714 
  3. ^ 男子は陰毛の発生まで思春期に入っている事に気づきにくい。女性は7歳未満の乳房の成長開始で思春期早発症に気づく場合が多いが、男性は9歳未満の男性器の成長開始で思春期早発症に気づきにくく、10歳未満の陰毛発生で思春期早発症に気づく場合が多い。「思春期早発症」とは(武田薬品工業)・思春期早発症の症状(武田薬品工業)