トル・ホグネ・オーロイ

ノルウェーのサッカー選手

トル・ホグネ・オーロイ(Tor Hogne Aarøy、1977年3月20日 - )は、ノルウェーオーレスン出身の元サッカー選手。ポジションはフォワード

トル・ホグネ・オーロイ
名前
愛称 トーレ
ラテン文字 Tor Hogne Aarøy
基本情報
国籍  ノルウェー
生年月日 (1977-03-20) 1977年3月20日(47歳)
出身地 オーレスン
身長 204cm
体重 95kg
選手情報
ポジション FW
利き足 右足
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
1995–1997 ノルウェーの旗 スプイェルキャビク 1 (0)
1997-1999 ノルウェーの旗 フリッジ 78 (34)
1999-2001 ノルウェーの旗 ローゼンボリ 2 (0)
2001-2010 ノルウェーの旗 オーレスン 242 (90)
2011-2012 日本の旗 ジェフ千葉 35 (6)
2013-2014 ノルウェーの旗 オーレスン 32 (1)
1. 国内リーグ戦に限る。2014年11月10日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

来歴 編集

スプイェルキャビクILフリッジ・オスロFKを経て、1999年から2001年までは期待の若手選手として国内王者のローゼンボリBKに所属。しかしローゼンボリでは、怪我に悩まされて実績を残すことが出来なかった。

2001年から出身地のクラブである2部のオーレスンFKに移籍し、最初のシーズンで26試合に出場、12得点を記録。翌2002年は得点ランキング2位の17得点を挙げ、オーレスンの1部昇格に大きく貢献した。2003年は1部で6得点に終わり、チームも2部降格となる。以降、オーレスンは2004年に昇格、2005年にまた降格と1年ごとの昇降格を繰り返し、オーロイも目立った実績を残せなかった。しかし、2006年に加入したブラジル人FWデデ・アンデルソン(en:Dedé Anderson)と抜群の連携を見せるようになり、2006年はオーロイが12得点、デデが14得点という大活躍でオーレスン再度の1部昇格をもたらした。2007年以降、オーレスンは1部に定着し、オーロイも活躍。2009年には、32歳にしてノルウェー代表へ初招集を受けたが、試合日程が妻の第二子出産に重なっていたため辞退した。2010年には1部でのキャリアハイとなる12得点を記録。

2011年、10年間にわたって在籍したオーレスンを離れ、初の国外クラブとなるJリーグジェフユナイテッド市原・千葉へ完全移籍[1]

2011年3月6日のギラヴァンツ北九州戦で、2点リードの後半右CKからのボールを頭で決め、移籍後初ゴールを決めた[2]。4月28日のFC東京戦ではマーク・ミリガンのロングスローを頭で合わせ先制点を挙げた[3]。しかし、7月31日に行われた横浜FCで試合中に右膝前十字靭帯部分損傷によって全治3ヵ月を負ってしまったが[4]、10月30日、徳島ヴォルティス戦で久保裕一に代わり復帰した。

2012年は、ベンチ入りが多いにもかかわらず、わずか15試合1得点で留まった。結局、同年12月15日付けて契約満了となり千葉を退団。なお、シーズン終了を持たないまま帰国した[5]

人物 編集

204cmの長身が武器のストライカー。当時のJリーグに所属した選手としては史上最長身・Jリーグ史上初の身長2m以上の選手であり、またJリーグに限らず、フィールドプレイヤーとしては世界で最も身長の高い選手であるとされる[6]。(現在のJリーグ歴代最長身選手はガイナーレ鳥取所属の畑中槙人・205cm)

オーロイの加入を受け同J2リーグのFC東京は、急遽「オーロイ君」なるダミー人形を作成[7]、セットプレー対策に用いたが、2得点1アシストと効果は見られなかった。この件についてライターの西部謙司は「付け焼き刃でやっても、ほとんど意味がない」とコメントしている[8]。一方、オーロイ自身は「あの人形のことは知っているよ。上手くできているよね。モビリティは自分と変わらないと思うよ(笑)」と評価した[9]

日本での生活で一番不便なことについて「自分の体型にあった洋服がない」ことを挙げている[10]

所属クラブ 編集

個人成績 編集

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
ノルウェー リーグ戦 リーグ杯ノルウェー杯 期間通算
1999 ローゼンボリ - エリテセリエン 1 0 1 0 0 0 2 0
2000 13 0 0 0 0 0 0 0 0
2001 オーレスン 9 アデコリーガエン 26 12 0 0 0 0 26 12
2002 30 17 0 0 4 2 34 19
2003 エリテセリエン 23 6 0 0 4 3 27 9
2004 アデコリーガエン 13 6 0 0 0 0 13 6
2005 エリテセリエン 20 4 0 0 3 4 23 8
2006 8 アデコリーガエン 27 12 0 0 2 0 29 12
2007 エリテセリエン 20 6 0 0 3 1 23 7
2008 26 9 0 0 4 4 30 17
2009 27 6 0 0 6 3 33 9
2010 30 12 2 0 2 0 34 12
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2011 千葉 8 J2 20 5 - 0 0 20 5
2012 15 1 - 1 0 16 1
ノルウェー リーグ戦 リーグ杯ノルウェー杯 期間通算
2013 オーレスン 19 エリテセリエン 13 0 2 0
2014 19 1 4 2
通算 ノルウェー エリテセリエン 275 91 9 0 28 21 274 111
日本 J2 35 6 - 1 0 36 6
総通算 311 96 3 0 35 21 310 117

その他の公式戦

脚注 編集

  1. ^ トル・ホグネ・オーロイ選手の加入についてジェフユナイテッド市原・千葉オフィシャルサイト 2011年01月10日
  2. ^ 第1節 ギラヴァンツ北九州戦(Youtube)
  3. ^ 第8節 FC東京戦(Youtube)
  4. ^ オーロイ選手の怪我について ジェフユナイテッド市原・千葉オフィシャルサイト 2011年08月02日
  5. ^ オーロイ選手契約満了、帰国のお知らせ ジェフユナイテッド市原・千葉オフィシャルサイト 2012年12月15日
  6. ^ 千葉204センチ“世界最長身FW”獲得へ 日刊スポーツ 2010年12月18日付、2011年1月10日閲覧
  7. ^ GK権田 “オーロイ対策”オーライ中日スポーツ【FC東京ニュース】2011年4月21日 紙面から
  8. ^ オーロイという黒船を抑えるには?「人形対策は付け焼刃」西部謙司メールマガジン
  9. ^ オーロイ選手がオーロイくんについて語るBLOGOLA
  10. ^ ジェフ千葉選手インタビュー 2011 vol.03 オーロイWebマガジン『iNSIGHT』

外部リンク 編集