ナハの石

カウアイ島のワイアレア山からハワイ島に持ち込まれたハワイ王国の建国記に関わる巨岩

ナハの石(ナハのいし、英語: Naha Stone)はアメリカ合衆国ハワイ州ハワイ島ヒロ公共図書館前に置かれている大きなである。これに関してはハワイ先住民言い伝えがある。

ヒロ公共図書館前に置かれた「ナハの石」
ナハの石を動かす(プウコホラ・ヘイアウにある説明板)

言い伝え 編集

ナハの石はもともと、カウアイ島のワイアレア山(Mount Waialeale)にあった3.5トンもある大きな石で、その後ハワイ島へカヌーで運ばれた[1]。ナハ族(Naha、この家系はすでにない)の子供が生まれた時にその血統を確かめるために使われ、赤ん坊を石の上に寝かせて、ナハ族の子でない場合は泣き出し、泣かないでおとなしくしている子供はナハ族の血筋である言い伝えられていた[2]。またこの石を動かした者は、ハワイ全体の王様になるなどといわれてきた。

青年カメハメハは、1789年にハワイ島ヒロでこの石を動かして[3]、その後まずハワイ島を統一し、次にマウイ島・オアフ島を戦いで勝ちとり、カウアイ島は隷属させて、ハワイ諸島を統一してハワイ王国を打ち立てた。

それまで個人の持ち物であったが、1952年にハワイ州へ寄贈されて、現在の場所に移された。

脚注 編集

  1. ^ ハワイ神話:ナハストーン(ハワイ島の美しい自然と文化の紹介)
  2. ^ 伝説の巨石ナハ・ストーン(Allhawaii)
  3. ^ 『地球の歩き方リゾート、ハワイ島』(ダイヤモンド社、2009年)p. 221「ナハ・ストーン」

外部リンク 編集

座標: 北緯19度43分28.04秒 西経155度5分26.03秒 / 北緯19.7244556度 西経155.0905639度 / 19.7244556; -155.0905639