ナーストレンド

北欧神話の世界観

ナーストレンド古ノルド語: Nástrǫnd)は、北欧神話に出てくる死者の世界のことである。名前は「死者の岸」の意味である[1]

ローランス・フレーリクによって描かれたナーストレンドの館の様子。

巫女の予言』と『ギュルヴィたぶらかし』には、ナーストレンドの上に、北向きの扉がついた館があることが書かれている。その天窓(古代の北欧の屋根についていた明かり取り兼煙出し用の窓)からは毒がしたたり、壁はの背骨を編んで作られている[2]。 さらに『巫女の予言』には、ナーストレンドにある館でニーズヘッグが死者の血をすすること、が男たちの体を裂いてしまうことが書かれている[1]

脚注 編集

  1. ^ a b 『エッダ 古代北欧歌謡集』12頁。
  2. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』12、279頁。

参考文献 編集

関連項目 編集