ニザダイ科 Acanthuridae はスズキ目の下位分類群の一つである。2亜科、6属、81種からなる。

ニザダイ科
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
: ニザダイ科 Acanthuridae
学名
Acanthuridae Bonaparte, 1832
英名
Surgeonfish

形態 編集

ニザダイ亜目では最大のグループで、81種を含む。多くの種が尾柄部骨板、または棘をもつ。体は微細なにおおわれている。腹鰭の棘数などにより以下の2亜科に分けられる。アクロヌルス期、もしくはケリス期と呼ばれる幼生期を経て成長する。

分類 編集

系統 編集

次のような系統樹が得られている。サザナミハギ属はクロハギ属に含まれると考えられる[1]

テングハギ亜科

テングハギ属

ニザダイ亜科

ニザダイ属

ナンヨウハギ

ヒレナガハギ属

クロハギ属(サザナミハギ属を含む)

人間とのかかわり 編集

多くの種が食用として利用されるが、一部の種では釣ってすぐ締めないと磯臭いにおいがするという。沖縄では食用のほか、クロハギなどは釣りの対象としても好まれている。また、クロハギ属、ヒレナガハギ属、ナンヨウハギなどの美しい種や、テングハギ属などの変わった特徴をもつ種も多く、それらは観賞魚とされたり、水族館で飼育されている。

参考文献 編集

  1. ^ Sorenson, Laurie and Santini, Francesco and Carnevale, Giorgio and Alfaro, Michael E (2013). “A multi-locus timetree of surgeonfishes (Acanthuridae, Percomorpha), with revised family taxonomy”. Molecular phylogenetics and evolution 68 (1): 150-160. 
  • 岡村収・尼岡邦夫監修 『日本の海水魚』 山と溪谷社 1997年 ISBN 4-635-09027-2
  • 中坊徹二編『日本産魚類検索第二版』東海大学出版会 2000年 ISBN 4-486-01505-3