ニセイロガワリ(学名: Imleria badia[1])はイグチ科菌類。英語圏では一般にはBay Boleteとしても知られる。可食種であり、傘の裏側はイグチ類に一般的な管孔をもつ。ヨーロッパ、北アメリカで見られる。しばしば、ヤマドリタケとの関係が乏しいと考えられるが、アントニオ・カルルッチョのような専門家に高い関心をもたれている。[2]

ニセイロガワリ
分類
: 菌界
: 担子菌門
亜門 : 菌蕈亜門
: 真正担子菌綱
: イグチ目
: イグチ科
: en:Imleria
学名
Imleria badia
(Fr.) Vizzini (2014)
英名
bay bolete

特徴 編集

 
若い子実体

ニセイロガワリの英語名であるBay Boletusはbay colorや栗色の傘から来ていると考えられる。

傘は球形の状態から開いていき、18cm程度に達する。管孔の部分は時間が経つにつれて肌色から黄色へと変化する。肉の部分は白い。傷つけられたり切られるなどの衝撃を受けると、管孔、肉ともに、そこから青く変色する。

柄は最大12.5cm程度に達する。色は傘の色よりも浅い色合いになる。

この種は他のイグチ属の種に比べ虫が湧き難いとされている。[3]

分布・生息地 編集

ニセイロガワリは一般的にヨーロッパや北アメリカ、東カナダのミネソタ州からノースカロライナ州の森に生える。生える時期は秋方。[4]

食用 編集

この種は食べることができる。

参照 編集

  1. ^ 属の推移: Boletus (1818)→Rostkovites (1881)→Viscipellis (1886)→Ixocomus (1888)→Suillus (1898)→Xerocomus (1931)→Imleria (2014)
  2. ^ Carluccio A (2003). The Complete Mushroom Book. Quadrille. ISBN 1-84400-040-0 
  3. ^ Jordan P & Wheeler S (2001). The Ultimate Mushroom Book. Hermes House. ISBN 
  4. ^ Phillips R (1991). Mushrooms of North America. Little, Brown & Co.. ISBN