ニュージェネラルカタログ

天体カタログ

ニュージェネラルカタログ[1]New General Catalogue[1] )は、ジェネラルカタログジョン・ドレイヤーが追補して1888年に発表したもので[2]、全部で7,840個の星雲星団銀河などの天体が載っている天体カタログである[2]。略してNGCと呼ばれることが多い[1][2]

新一般カタログ[1]New General Catalogue of Nebulae and Clusters of Stars[1](星雲と星団の新一般カタログ[1])とも呼ばれる。

番号は1860年分点に基づいた天体の赤経の小さい順に付けられている[2]。なお、ドレイヤーがNGCを補遺するために作ったカタログがインデックスカタログ (IC) である[2]

現在用いられているものは、NGCカタログをもとに作られたRevised NGC(RNGC)、NGC 2000.0、NGC/ICである。RNGCは、1973年ジャック・スレンティックウィリアム・ティフト英語版がパロマー写真星図と照合して誤りや曖昧さを正したもので、収載されている天体の座標を1975年の分点に基づいて変換している。またNGCで示された座標付近に複数の天体が存在した場合、NGC番号の後ろにA、B、…の記号を付して曖昧さを避けるようにしている。NGC 2000.0は、1988年ロジャー・シノットが、NGCカタログとICに収載された天体も合わせ座標を2000年の分点に変換してその赤経順に並べなおしたものである。NGC/ICは、2009年からヴォルフガング・シュタイニッケによって改訂が続けられているカタログであり、2022年時点では13,967個の天体が収蔵され、エクセル形式で公開されている[3]

主なNGC天体 編集

その他のNGC天体はニュージェネラルカタログ天体の一覧を参照。

出典 編集

  1. ^ a b c d e f 『オックスフォード天文学辞典』(初版第1刷)朝倉書店、201,305頁。ISBN 4-254-15017-2 
  2. ^ a b c d e 藤井旭「星表について」『全天星雲星団ガイドブック』誠文堂新光社、1978年10月、23-25頁。ISBN 978-4416278000 
  3. ^ Wolfgang Steinicke (2022年9月1日). “Revised New General Catalogue and Index Catalogue” (英語). 2022年12月11日閲覧。