ヌレークダム(ヌレクダム、: Nurek Dam)は、タジキスタンを流れるヴァクシュ川に築かれたダム。304mの堤高は世界屈指である。北緯38度37分15秒、東経69度34分92秒に位置し、ソ連時代の1961年に着工、1980年に完工したアースダムである。水力発電を行っている。なお、同国のログンダムの堤高は335mで、こちらは2018年時点で世界一となっている[1]

ヌレークダム
ヌレークダム
所在地 タジキスタン
位置 北緯38度22分17秒 東経69度20分54秒 / 北緯38.37139度 東経69.34833度 / 38.37139; 69.34833
河川 バクシュ川
ダム諸元
ダム型式 アースダム
堤高 304.0 m
利用目的 洪水調節発電農業
着手年/竣工年 1961年/1980年
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建設 編集

ヌレークダムはソ連統治下にあった1961年から1980年の間に建設された。安全性を確保する為に堤体内中心部に土質遮水壁(コア)を設けている。

水力発電 編集

ダムには合計9個のタービンが設置されている。 タービン1個あたり335メガワットの発電容量があり、合計で2.7ギガワットとなる。現在に至るまで改良が続けられ、1994年の時点で国の電力需要4.0ギガワットのうち、約98%を賄っていた。

貯水 編集

ヌレークダムの貯水容量はタジキスタンで最大であり、10.5立方キロメートルの容量を持つ。長さは70キロメートル、表面積は98平方キロメートルである。貯水の利用形態は発電のみならず、14キロメートルのダンガラ用水路を通して700平方キロメートルの農地の灌漑にも使われている。

脚注 編集

外部リンク 編集