ネーサン・ディークス(Nathan Deakes、1977年8月17日 - )は、オーストラリアの陸上競技選手。2004年アテネオリンピックの銅メダリストである。ビクトリア州ジーロング出身。

ネーサン・ディークス Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム ネーサン・ディークス
国籍 オーストラリアの旗 オーストラリア
種目 競歩
生年月日 (1977-08-17) 1977年8月17日(46歳)
生誕地 ビクトリア州ジーロング
身長 188cm
体重 66kg
自己ベスト 20km競歩 : 1時間17分33秒 (2005年)
50km競歩 : 3時間35分47秒 (2006年)
獲得メダル
オーストラリアの旗 オーストラリア
陸上競技
オリンピック
2004 アテネ 男子 20km競歩
世界陸上選手権
2007 大阪 男子 50km競歩
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経歴 編集

ディークスは、オーストラリア史上最強のウォーカーといわれている。キャンベラにあるオーストラリア国立スポーツ研究所をベースにトレーニングを行い、国際大会でも何度か勝利。多くのオーストラリア記録、世界記録も保持している。

ディークスは、2004年アテネオリンピックで銅メダルを獲得したほか、コモンウェルスゲームズでは、2002年、2006年の2大会とも20km競歩、50km競歩の2種目を制覇。合計4つの金メダルを獲得している。コモンウェルスゲームズの競歩で2大会連続2種目制覇を達成した初めての選手となった。また、1998年のコモンウェルスゲームズクアラルンプール大会と1996年の世界ジュニア選手権の両大会でも銅メダルを獲得している。また、アテネオリンピックの50km競歩でも、メダル獲得はならなかったものの、途中失格が宣告されるまではロベルト・コジェニョフスキと先頭争いを行っていた。さらに、2007年の大阪で行われた世界選手権の50km競歩でも金メダルを獲得している(世界陸上選手権の50km競歩で初のヨーロッパ以外の選手の優勝となった)。

2006年12月2日、ジーロングで行われた50km競歩で3時間35分47秒の世界新記録を樹立。ポーランドロベルト・コジェニョフスキが持っていた世界記録を16秒更新した。ディークスは、20km競歩でも1時間17分33秒の世界歴代7位の記録を持っている。

ディークスは、2008年北京オリンピックでは50km競歩の優勝候補として名前が挙げられていたが、大会直前、太ももの裏のけがを理由に出場を断念した。2003年、2005年の世界陸上選手権も同様のケガで欠場している。2009年の世界陸上も前回優勝者枠のワイルドカードによる出場権があったが、故障の回復が思わしくなく欠場を発表した。

自己ベスト 編集

主な実績 編集

大会 場所 種目 結果 記録
1996 世界ジュニア陸上選手権 シドニー(オーストラリア) 10000m競歩 3位 41分11秒44
1998 コモンウェルスゲームズ クアラルンプール(マレーシア) 20km競歩 3位 1時間26分06秒
1999 世界陸上選手権 セビリヤ(スペイン) 20km競歩 7位 1時間25分26秒
2000 オリンピック シドニー(オーストラリア) 20km競歩 8位 1時間21分03秒
2000 オリンピック シドニー(オーストラリア) 50km競歩 6位 3時間47分29秒
2001 世界陸上選手権 エドモントン(カナダ) 20km競歩 4位 1時間20分55秒
2001 世界陸上選手権 エドモントン(カナダ) 50km競歩 - DQ
2002 コモンウェルスゲームズ マンチェスター(イギリス) 20km競歩 1位 1時間25分35秒
2002 コモンウェルスゲームズ マンチェスター(イギリス) 50km競歩 1位 3時間52分40秒
2004 IAAFワールドカップ競歩 ナウムブルク(ドイツ) 20km競歩 3位 1時間19分11秒
2004 オリンピック アテネ(ギリシャ) 20km競歩 3位 1時間20分02秒
2006 コモンウェルスゲームズ メルボルン(オーストラリア) 20km競歩 1位 1時間19分55秒
2006 コモンウェルスゲームズ メルボルン(オーストラリア) 50km競歩 1位 3時間42分53秒
2007 世界陸上選手権 大阪(日本) 50km競歩 1位 3時間43分53秒

外部リンク 編集

先代
  ロベルト・コジェニョフスキ
男子50km競歩世界記録保持者
2006/12/2 - 2008/5/11
次代
  デニス・ニジェゴロドフ