ノカルジシンA(Nocardicin A)は、モノバクタムに分類されるβ-ラクタム系抗生物質である。ノカルディア属の細菌Nocardia uniformisの亜種tsuyamenensis から発見された[1]

ノカルジシンA
識別情報
CAS登録番号 39391-39-4
PubChem 6419429
ChemSpider 4925179 チェック
特性
化学式 C23H24N4O9
モル質量 500.46 g mol−1
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

メチオニンセリンチロシンから生合成される。これに関わる酵素として、ノカルジシン-Aエピメラーゼが同定されている。7種の類縁体があり、A-Gの記号で表されるが、ノカルジシンAが最も活性が高い[1]

ストレプトマイセス属の細菌からは、この物質の塩素化誘導体が得られている[1]

脚注 編集

  1. ^ a b c Demain, Arnold L and Elander, Richard P (1999). “The β-lactam antibiotics: past, present, and future”. Antonie van Leeuwenhoek 75 (1): 5-19.