ノルフォレドリン(Norpholedrine)は、交感神経系を興奮させる交感神経刺激薬である。パラ-ヒドロキシアンフェタミン(para-Hydroxyamphetamine、PHA)、α-メチルチラミン(α-methyltyramine、α-Me-TRA)、パレドリン(Paredrine)等とも言う。目薬に用いると、瞳孔を拡張させる効果を持つ。ノルフォレドリンは、散瞳を起こさせることを目的とし、トロピカミドと混合したParemydという商品名で売られている。アンフェタミン代謝物質として得られる。

ノルフォレドリン
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
法的規制
投与経路 Topical (Ocular)
識別
CAS番号
206-181-4
PubChem CID: 9377
DrugBank nil
ChEMBL CHEMBL1546
別名 4-hydroxyamphetamine, p-hydroxyamphetamine, alpha-methyltryamine
化学的データ
化学式C9H13NO
分子量151.206
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かつては人工物と考えられていたが、Acacia berlandieri等の植物に天然に含まれるアルカロイドであることが分かった[1]

暗視 編集

1944年、アメリカ合衆国海軍潜水艦医学研究所は、ノルフォレドリンを潜水艦乗組員の暗順応の改善に利用することについて研究した。試験を行った17の対象について、順応性が大幅に改善するという結果が得られた[2]

関連項目 編集

出典 編集

  1. ^ Shulgin, Alexander (2001年9月26日). “Ask Dr. Shulgin Online: Acacias and Natural Amphetamine”. Center for Cognitive Liberty & Ethics. 2010年2月18日閲覧。
  2. ^ Verplanck, WS (1944). “The effects of paregrine on night vision performance.”. US Naval Submarine Medical Research Laboratory Technical Report 42. http://archive.rubicon-foundation.org/8242 2010年2月18日閲覧。. 

外部リンク 編集