ノート:日本語ロック論争

最新のコメント:14 年前 | トピック:決着は? | 投稿者:124.108.196.216

決着は? 編集

「実質的にははっぴいえんどのアルバム「風街ろまん」で一通りの決着がついたといわれている。 」とのことですが、どのように決着したのですか? どちらかの勝ちですか? --NDR


「風街ろまん」は、内田裕也氏などの英語詞ロック派への1つの回答であったと思います。しかし、それで日本語ロック論争に決着がついたとは思えません。「決着」というのは、あるアルバムまたは楽曲で明確についたものではないでしょう。本文中の「前述の通りこの論争は・・・」で始まる段落が、日本語ロック論争の決着または帰着、結果を歴史的な側面で説明していると思います。日本語でロックを歌う事が当たり前になり、それについて疑問を持つ事が少々不思議に感じられる現在から見れば、一応はっぴいえんどの勝ちだと思います。しかし、英語でロックを歌うという流れは途絶えたわけではなく、曲名やサビなどの歌詞の一部を英語にするという形で日本語ロックの中で生き残っています。また、完全に英語の歌詞で歌い演奏するアーティストは、今の若手でも存在します。

そもそも日本語ロック論争自体がさほど大きな問題ではなかったのではないでしょうか。あくまでも雑誌上で当時の一部ミュージシャンと音楽評論家が喧々諤々と論議していただけだと思います。私は当時を知らない者なので断言はできません。ただ、当時ロックに携わっていたミュージシャンにとって、英語圏で生まれ流行していたロックに日本語の歌詞をのせて歌う事はかなり難しい事であり、悩ましい事であったのかもしれません。元々英語の音韻に適合しているロックに日本語の音韻をあてはめる事は、今日(こんにち)想像する以上に困難な事だったのかもしれません。日本語で歌うより英語で歌う方がカッコいいという単純な理由もあったことでしょう。日本語とロックの問題は、日本語ロック論争から40年近くたった現在でも、程度の差はあれ、ロックで音楽表現を行う人たちにとっては問題ではないでしょうか。そして、ヒップホップですと、ロック以上にその問題が痛切に感じられているかもしれません。

本文の「この論争の中で・・・」で始まる段落とそれ以下の段落は主観的で強引な記述に見受けられます。私ははっぴいえんどのファンですが、日本語ロックの創始者だと断じるのはちょっと無理があると思います。はっぴいえんどの先輩格にあたるグループサウンズの各グループの日本語歌詞の曲は無視できません。詳述の必要があります。そして、この問題は、はっぴいえんど以降の日本のロックだけでなく、日本語ロック論争以前のロックやポップスへの言及にも発展する必要があります。英語曲の歌詞の一部または全てを日本語歌詞に変えている曲(カバー曲)が多く存在しているからです。カバー曲とオリジナル曲という点で分析する事も重要です。GSを含めた、論争以前の日本語ロックとはっぴいえんどの日本語ロックを比較検証し、その結果を踏まえたうえで「すべての日本語のロックの創始ははっぴいえんど」と結論付けるのであれば特に反対しません。

また、70年代半ばあたりから現在までロックを含めた日本のポピュラーミュージック(演歌を除外)で当たり前になっている、日本語と英語を折衷した歌詞の楽曲(オリジナル曲)についての言及が本文中にありません。個人的には日本語と英語折衷の歌詞(サビの部分が英語で他は主に日本語)の普及が、日本語ロック論争の弁証法的な答えではないかと思います。和英折衷の歌詞を持つ楽曲についての記述が必要だと思われます。

単に日本語ロック論争という出来事のみを紹介する場合、「前述の通りこの論争は・・・」で始まる段落以降の記述は不必要だと思います。


--61.197.56.165 2009年1月28日 (水) 13:58 (UTC)返信


  • はっぴいえんどがロックそのものの創始者ならいざ知らず、日本ではアメリカからポップスもフォークもロックも一緒に入ってきて、この時代のミュージシャンは一緒くたに影響を受けている。フォークとロックの区別もし辛い。グループサウンズはロックなのか、ジャンルは何なのかもはっきり結論が出ていない。はっぴいえんどと同時代のロックミュージシャンPANTAや、つのだ☆ひろは、ことあるごとに、はっぴいえんどは僕たちと一緒のイベントには出ない。フォークイベントに出てたはっぴいえんどはフォーク、ここ数十年で、日本のロックのルーツがはっぴいえんどだと喧伝してるヤツがいて、評論家もそれに加担してる一派が多い。その他を無かったことにされてる、非常に危険と警鐘を鳴らしてる(ロックス・オフ Vol.04 2008年 シンコーミュージック・エンタテイメント 21頁)。また、大槻ケンジや吉田豪もはっぴいえんど史観は歴史の改竄と話している(バンドライフ 2008年 メディアックス 270頁)。この項目は「日本語ロック論争」なので、ここでの説明は『新宿プレイマップ』『ニュー・ミュージック・マガジン』誌上で行われた論争の内容をまとめたものだけに留め、それ以外の個人史観は紛糾するだけなのでこにで記載しない方がいい。--124.108.196.216 2009年9月5日 (土) 06:12 (UTC)返信
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