ノールカップ基礎自治体

ノールカップノルウェー語: Nordkapp)は、ノルウェートロムス・オ・フィンマルク県にある基礎自治体。行政の中心地はホニングスヴォーグ。人口は近年減少傾向にある。

ノールカップ
Nordkapp
ホニングスヴォーグ港
ホニングスヴォーグ港
ノールカップの市章
基礎自治体章
位置
トロムス・オ・フィンマルク県の位置の位置図
トロムス・オ・フィンマルク県の位置
ノールカップの位置の位置図
ノールカップの位置
座標 : 北緯71度01分08秒 東経25度47分50秒 / 北緯71.01889度 東経25.79722度 / 71.01889; 25.79722
行政
 ノルウェー
  トロムス・オ・フィンマルク県
 基礎自治体 ノールカップ
首長 クリスティーナ・ハンセン(2007年 - )
労働党
地理
面積  
  基礎自治体域 925 km2 (357.1 mi2)
    陸上   891 km2 (344 mi2)
人口
人口 (2021年現在)
  基礎自治体域 3,075人
    人口密度   3.5人/km2(8.9人/mi2
  備考 [1]
その他
等時帯 CET (UTC+1)
夏時間 CEST (UTC+2)
ノルウェー統計局のサイトより
公式ウェブサイト : www.nordkapp.kommune.no/

1861年1月1日にポルサンゲルから分かれ、1950年にヒェルヴィクから改称された。1984年1月1日にはマーゲロイ島の西部がモゼーより移管された。

基礎情報 編集

地名 編集

ノールカップとは英語で「ノースケイプ」(North Cape)、すなわち「北の岬」という意味で、1553年にイギリス人によって岬の名として名付けられた。なお、古ノルド語ではKnyskanesという。基礎自治体は元々、同名の漁村にちなんだキェルヴィクという名だったが、1944年にその村がドイツ軍から襲撃を受けると、復興することはなかった。結果として、自治体は1950年に現在の地名に改称された。

紋章 編集

現在の紋章は1973年10月19日に国王の認可を得た。デザインはノールカップの断崖を図案化したもので、白夜の空を表す黄色の下に海と崖を表す赤が描かれている[2]

地理 編集

マーゲロイ島の全域とポルサンゲルフィヨルドの両岸を管轄する。人口はそのほとんどがホニングスヴォーグに集中しているが、ほかにもノールヴォーゲン、カメイヴェール、スカシュヴォーグ、イェスヴェールなどの村がある。

自治体内で最も有名な場所は名前の由来にもなったノールカップで、その崖は高さ307mに達する。そこへは夏の2、3ヶ月を中心に、毎年およそ20万人もの観光客が押し寄せる。しばしば「ヨーロッパ最北端の地」とも称されるが、実際はそこから1.5km北にあるクニフシェロッデンが最北端である。

鳥類相 編集

沿岸部に位置するノールカップは他のフィンマルク県の自治体と同じように、多くの海鳥の巣がある。島嶼には2500つがい以上のオオハシウミガラスが棲むほか、湖、湿地、柳の潅木地などがある内陸部にも多くの鳥が生息する。例えば、ツンドラにある湖はコオリガモの生息地になっている。

ギャラリー 編集

脚注 編集

  1. ^ Norway/Counties and Municipalities”. Citypopulation.de (2021年2月27日). 2021年4月4日閲覧。
  2. ^ Norske Kommunevåpen (1990年). “Nye kommunevåbener i Norden”. 2008年12月11日閲覧。