ハイマン・G・リッコーヴァー (原子力潜水艦)

艦歴
発注 1973年12月10日
起工 1981年7月24日
進水 1983年8月27日
就役 1984年7月21日
退役 2007年3月1日
その後 原子力艦再利用プログラム
性能諸元
排水量 満載:6,123 トン、
基準:5,748 トン
全長 110.3 m (362 ft)
全幅 10 m (33 ft)
喫水 9.7 m (32 ft)
最大速 水上25 kt (46 km/h)、
水中30+ kt (56 km/h)
潜行深度 290 m (950 ft)
機関 S6G reactor 1基
乗員 士官12名、兵員98名
モットー Committed To Excellence

ハイマン・G・リッコーヴァー (USS Hyman G. Rickover, SSN-709) は、アメリカ海軍ロサンゼルス級原子力潜水艦の22番艦。艦名は原子力潜水艦の開発・配備を推進した「原子力海軍の父」ことハイマン・G・リッコーヴァー提督に因む。本艦はロサンゼルス級の中で唯一都市名が命名されなかった。

艦歴 編集

ハイマン・G・リッコーヴァーの建造は1973年12月10日にコネチカット州グロトンジェネラル・ダイナミクス・エレクトリック・ボート社に発注され、1981年7月24日に起工した。1983年8月27日にエレノア・アン・ベドノウィッツ・リッコーヴァー(リッコーヴァー提督夫人。彼女のファーストネームの綴りは様々に記述される。リッコーヴァー提督の墓石には Eleonore と刻まれる。)によって命名、進水し、1984年7月21日に艦長フレデリック・スプルイッテンバーグ大佐の指揮下就役した。就役後、艦内にはロナルド・W・ベルの8行詩「リッコーヴァー提督」が刻まれた記念銘板が飾られた。

アメリカ海軍では伝統的に、存命中の人物名を命名することは希であったが、最近ではその数が急増している。

竣工が近づいた1984年1月に最初の兵員配置を完了し、3月10日に最初の原子炉の臨界を達成した。艦は4月に停泊し、リブアイステーキ、ベークドポテト、軸付きトウモロコシが記念メニューとして乗員に提供された。乗員は4月23日に艦に乗り組んだ。

ハイマン・G・リッコーヴァーは1984年4月24日に任務を開始し、最初の海上公試は1984年5月16日に、海軍原子力推進委員会委員長のキナイアード・R・マッキー提督が乗艦の下始められた。公試はエレクトリック・ボートで建造された688型ロサンゼルス級の内の最短時間で完了した。マッキー提督は下艦の際、素晴らしい活動を行った乗組員達に対し讃辞を述べた。

ハイマン・G・リッコーヴァーは7月21日の12:08に、大西洋艦隊潜水艦部隊司令官バーナード・M・コーデアラー中将により正式に就役した。就役式典はコネチカット州グロトンニューロンドン海軍潜水艦基地で大雨の中執り行われたが、チャールズ・E・ベネット下院議員の到着が遅れたため一時間遅れで行われた。

リッコーヴァーは2006年12月14日に不活性化作業が始められ、1年に及ぶ作業後、メイン州キタリーポーツマス海軍造船所に輸送された。

歴代艦長 編集

  • フレデリック・スプルイッテンバーグ大佐 Captain Fredrik H. M. Spruitenburg
  • ジェイ・M・コーエン少将 Rear Admiral Jay M. Cohen
  • ブルース・S・レムキン大佐 Captain Bruce S. Lemkin
  • ブレントン・C・グリーン大佐 Captain Brenton C. Greene
  • ジョン・ジェイ・ドネリー中将 Vice Admiral John Jay Donnelly
  • ジョセフ・A・ウォルシュ少将 Rear Admiral Joseph A. Walsh
  • ロバート・E・シュエッツ大佐 Captain Robert E. Schuetz
  • ピーター・H・ヤング大佐 Captain Peter H. Young
  • ケネス・L・グレイ大佐 Captain Kenneth L. Gray
  • ロバート・E・コスグリフ中佐 Commander Robert E. Cosgriff
  • トロイ・E・モンク中佐 Commander Troy E. Mong

関連項目 編集

外部リンク 編集