ハインリヒ・ヴェルクマイスター
ドイツ出身で日本で活躍した作曲家、指揮者、チェロ奏者
ハインリヒ・ヴェルクマイスター（Heinrich Werkmeister、1883年3月31日 - 1936年8月16日）は、ドイツ出身で日本で活躍した作曲家、指揮者、チェロ奏者。
| ハインリヒ・ヴェルクマイスター Heinrich Werkmeister | |
|---|---|
| 生誕 | 1883年3月31日[1] |
| 出身地 |
.svg){kind=small} ドイツ帝国 バルメン[1] |
| 死没 |
1936年8月16日（53歳没）.svg){kind=small} 大日本帝国 東京府東京市渋谷区美竹町[1] |
| 学歴 | ベルリン芸術大学 |
| ジャンル | クラシック音楽 |
| 職業 |
作曲家 チェロ奏者 |
略歴 編集
ベルリン芸術大学で指揮・作曲・ヴァイオリンをヨーゼフ・ヨアヒムに、チェロをロベルト・ハウスマンに師事し、1907年卒業[2]。同年12月、お雇い外国人として来日し東京音楽学校（現東京芸術大学）に赴任。チェロ、作曲、和声学などを講じた。1921年まで在職したが一旦帰国、1923年再来日した。
東京高等音楽学院（国立音楽大学、1927年4月 - 1936年3月）[1]、東洋音楽学校（東京音楽大学）、帝国劇場附属洋学部などでも教鞭を執り、我が国の音楽隆盛に貢献。アウグスト・ユンケルと並んで日本管弦楽界の育ての親とされている。
帝国劇場初舞台のため歌劇『釈迦』、松居松葉作の歌劇『胡蝶の舞』、ピアノ協奏曲、チェロ・ソナタなどを作曲。山田耕筰のベルリン留学にも協力し、信時潔ら弟子を育て、黎明期の日本人作曲家の育成にもつとめた。墓所は多磨霊園合同埋葬施設。
関連項目 編集
脚注 編集
- ^ a b c d 東京芸術大学百年史 東京音楽学校篇 第2巻 2003.
- ^ 日本の作曲家 近現代音楽人名事典 2008.
- ^ 小松耕輔 著『音楽の花ひらく頃 : わが思い出の楽壇 (音楽文庫 ; 第38)』音楽之友社、1952年、110頁。2023年3月9日閲覧。
参考文献 編集
- 東京芸術大学百年史編集委員会 編「第5節 教職員. 2 外国人教師. (1) ハインリッヒ・ヴェルクマイスター Heinrich Werkmeister」『東京芸術大学百年史 東京音楽学校篇 第2巻』音楽之友社、2003年、1209-1214頁。ISBN 978-4-2760-0615-7。
- 細川周平、片山杜秀 監修「ヴェルクマイスター, ハインリッヒ」『日本の作曲家 近現代音楽人名事典』日外アソシエーツ、2008年、106頁。ISBN 978-4-8169-2119-3。