ハッサン塔(ハッサンとう、フランス語: Tour Hassan, アラビア語: صومعة حسان‎)は、モロッコの首都ラバトにある、ムワッヒド朝時代の未完成のミナレット2012年に「近代的首都と歴史的都市をあわせもつ遺産ラバト」として世界文化遺産に登録された。

ハッサン塔
Tour Hassan
現地名 صومعة حسان
所在地モロッコの旗 モロッコラバト
座標北緯32度1分26.98秒 西経6度49分22.17秒 / 北緯32.0241611度 西経6.8228250度 / 32.0241611; -6.8228250座標: 北緯32度1分26.98秒 西経6度49分22.17秒 / 北緯32.0241611度 西経6.8228250度 / 32.0241611; -6.8228250
建設1195年 - 1199年[1]
建築様式ムーア様式
登録名: 近代的首都と歴史的都市をあわせもつ遺産ラバト
区分文化遺産
登録日2012年
ハッサン塔の位置(ラバト内)
ハッサン塔
ラバトにおけるハッサン塔
Tour Hassanの位置
ハッサン塔の位置(モロッコ内)
ハッサン塔
ハッサン塔 (モロッコ)

概要 編集

ラバトとサレの市境を流れるアブールグルグ川英語版の川岸に立地する。敷地内にはムハンマド5世廟がある。

ハッサン塔はムワッヒド朝の3代君主・ヤアクーブ・マンスールにより1195年から建設が始まったが、1199年にヤアクーブ・マンスールが死去したことにより建設が中止され放置された。建設当初は88mのマグリブ一高いミナレットになる予定だったが、現在のミナレットの高さは44m[1]

ハッサン塔は赤色の砂岩で作らており、複雑な幾何学模様や彫刻が施されている[1]。ミナレットは一辺16mであり、モスクは12の入口からなる183m×139mの大きさで、その内部には21の部屋が作られる予定だった[2]。また、敷地内には作りかけの壁と300本[2]の柱などが残されたままである。

ハッサン塔は1755年のリスボン地震の揺れにより、未完成のミナレット、頑丈の壁やいくつかの遺跡だけを残して倒壊した[3]

ギャラリー 編集

脚注 編集

注釈 編集

出典 編集

  1. ^ a b c HASSAN TOWER HISTORY” (英語). ハッサン塔. 2024年6月15日閲覧。
  2. ^ a b Hassan mosque” (英語). museum with no frontiers. 2024年1月15日閲覧。
  3. ^ Exploring the Magnificent Hassan Tower in Rabat” (英語). stayhere. 2024年1月15日閲覧。

外部リンク 編集