ハンザ・ブランデンブルク CC

ハンザ・ブランデンブルク CCは、ドイツ帝国ハンザ・ブランデンブルク(Hansa und Brandenburgische Flugzeug-Werke)が開発した、単発複葉単座の戦闘飛行艇水上戦闘機)。第一次世界大戦中の1916年に初飛行。設計主務者はエルンスト・ハインケル。"CC"とは、ハンザ・ブランデンブルクの出資者であるカミリオ・カスティリオーニ(Camilio Castiglioni)のイニシャルからとられている。

ハンザ・ブランデンブルク CC(三葉形式に改装された試験機)

概要 編集

本機は第一次世界大戦中に活躍した戦闘飛行艇の1つで、本国ドイツよりもオーストリア=ハンガリー帝国海軍航空隊での活躍で有名である。機体塗装はクリアドープのみのナチュラルフィニッシュが基本で、一部艇体下面をライトグレーに塗装した物が在る位である。また、翼間支柱は「星状支柱」と呼ばれる独特の形状だったが、後年通常の形に改良されている。

生産はハンザ・ブランデンブルク社だけでなくオーストリアのフェニックス社も参加、140機前後が生産されている。また、エンジンベンツ直列、アウストロダイムラー直列、ヒエロ直列の物、機銃lMG08/15 シュパンダウの物とシュワルツローゼ M.07の物など幾つかのバリエーションが生じている。

オーストリア=ハンガリーではアドリア海沿岸の作戦に投入され、イタリア機に対しその優速性で対抗したといわれている。なお、当機はオーストリア海軍航空隊のエースゴットフリート・フォン・バンフィールド大尉の乗機としても知られている。

性能諸元 編集

  • 全幅:9.30m
  • 全長:7.70m
  • 全高:3.58m
  • 翼面積:26.5m2
  • 空虚重量:716kg
  • 全備重量:2,100kg
  • 発動機:ベンツ製Bz III水冷直列6気筒×1
  • 出力:150馬力
  • 最高速度:175km/h
  • 飛行継続時間:3.5時間
  • 実用飛行上限高度:4,300m
  • 乗員:1名
  • 武装:lMG08/15 シュパンダウ 7.92mm機銃×1または×2

関連項目 編集

外部リンク 編集