ハンス・シュローダー
ハンス・シュローダー（Hans Schroeder、1942年 - 2017年4月29日[3]）は、アメリカ合衆国で活動したプロレスラー。出身地はギミックの通りドイツとされる[1]。妻は女子プロレスラーのレイラニ・カイ[4]。
| ハンス・シュローダー | |
|---|---|
| プロフィール | |
| リングネーム |
ハンス・シュローダー ジ・アンダーテイカー |
| ニックネーム | ドイツの重戦車 |
| 身長 | 185cm[1] |
| 体重 | 117kg[1] - 130kg[2] |
| 誕生日 | 1942年??月??日[1] |
| 死亡日 | 2017年4月29日[3] |
| 出身地 |
 ドイツ[1]（アメリカ合衆国説もあり）[3] |
鉄兜にハーケンクロイツのブーツというナチス親衛隊スタイルのヒールとして活躍したが、髪はスキンヘッドではなく（キャリア後期は金髪）、ファイトスタイルもラフ&パワー主体でクロー・ホールドを多用しないなど、バロン・フォン・ラシクやキラー・カール・クラップといった他のドイツ系ギミックのレスラーとは一線を画していた[1][5]。
来歴 編集
アマチュアレスリングを経てハノーバーでプロデビューした後、オーストラリアに渡ったとされる[1]。以降、1964年から1970年代前半にかけて豪州マットを主戦場に活動[5]、マーク・ルーインやスパイロス・アリオンとも対戦した。1972年8月、ジャイアント馬場離脱後の日本プロレスに初来日[6]。翌1973年6月には全日本プロレスに来日している[7]。
1974年10月よりニューヨークのWWWFに参戦し、ヒールのミッドカード要員として、ゴリラ・モンスーン、ディーン・ホー、トニー・ガレア、チーフ・ジェイ・ストロンボー、ヘイスタック・カルホーン、ビクター・リベラ、パット・バレット、ドミニク・デヌーチ、イワン・プトスキーなどと対戦[8]。タッグでは同様のポジションにいたジョー・ノボとのコンビで活動したほか、キラー・コワルスキーのパートナーにも起用された[9]。
1975年夏、カナダのカルガリーにて覆面レスラーのジ・アンダーテイカー（The Undertaker）に一時変身し、翌1976年4月、このギミックで国際プロレスに来日[10]。参戦外国人選手の全員が覆面レスラーという異色のシリーズにおいてエース格を務め、4月13日に茨城県岩瀬町にてラッシャー木村のIWA世界ヘビー級王座に挑戦。3本勝負で1本先取された後、2本目は両者リングアウトとなり、スコアの上では木村が11度目のタイトル防衛に成功したが、この判定を不服として木村は王座を返上[11]。9日後の4月22日、宮城県スポーツセンターにて金網デスマッチで両者間の新王者決定戦が行われ、改めて木村が勝利[11]。試合後に覆面を剥がされて素顔を晒している。
その後、NWAの各テリトリーを転戦し、1977年はフロリダでスティーブ・カーンやジョー・ルダック、ジャック・ブリスコ&ジェリー・ブリスコと抗争[12]。1978年はアマリロ地区にて、ドリー・ファンク・ジュニア、ディック・マードック、リッキー・ロメロ、リップ・ホーク、サイクロン・ネグロ、テッド・デビアスらと対戦[13]。1979年にはテネシーのミッドアメリカ地区でデビッド・シュルツやトージョー・ヤマモトと共闘、マイケル・ヘイズ&テリー・ゴディのファビュラス・フリーバーズやプリンス・トンガとも対戦した[14]。メンフィスのCWAでは覆面レスラーのゲシュタポをパートナーに、ジェリー・ローラー&ビル・ダンディーやテリー・ボールダー&エディ・ボールダーと対戦している[15]。
1980年は妻レイラニ・カイのギミック上の出身地でもあるハワイに登場、3月5日にピーター・メイビアからNWAハワイ・ヘビー級王座を奪取した[16]。同年6月よりダラス地区に参戦して、ケビン、デビッド、ケリーのフォン・エリック兄弟と対戦[17]。10月からはフロリダに戻り、イギリス出身のロード・アルフレッド・ヘイズやロシア人ギミックのニコライ・ボルコフとの反米ユニットで活動。バリー・ウインダムが保持していたTV王座に再三挑戦し、バグジー・マグローやボボ・ブラジルとのランバージャック・マッチも行われた[18]。
1981年10月から1982年1月にかけては再びWWFにて活動、WWFヘビー級王者のボブ・バックランドをはじめ、ペドロ・モラレス、トニー・アトラス、リック・マーテル、パット・パターソンらのジョバーを務めた[19][20]。その後はコワルスキーが主宰していた東部地区の独立団体IWFに出場[21]。セミリタイア後の1984年はジム・クロケット・プロモーションズの前座試合に出場していた[22]。
得意技 編集
獲得タイトル 編集
- NWAハワイ・ヘビー級王座：1回[16]
脚注 編集
- ^ a b c d e f g 『全日本プロレス 来日外国人選手 PERFECTカタログ』P71（2002年、日本スポーツ出版社）
- ^ 『国際プロレス クロニクル 下巻』特典付録CD-ROM 国際プロレス全パンフレット「1976 ダイナマイト・シリーズ」P4（2011年、クエスト）
- ^ a b c “Hans Schroeder”. Cagematch.net. 2019年12月13日閲覧。
- ^ “Leilani Kai”. Famous Birthdays. 2019年12月13日閲覧。
- ^ a b “Hans Schroeder”. Online World of Wrestling. 2014年10月11日閲覧。
- ^ “JWA 1972 Summer Big Series II”. Puroresu.com. 2016年3月8日閲覧。
- ^ “AJPW 1973 Summer Action Series”. Puroresu.com. 2016年3月8日閲覧。
- ^ “Hans Schroeder: Matches 1973-1979”. Cagematch.net. 2014年10月11日閲覧。
- ^ “The WWE matches fought by Hans Schroeder in 1975”. Wrestlingdata.com. 2014年10月11日閲覧。
- ^ “IWE 1976 Dynamite Series”. Puroresu.com. 2016年3月8日閲覧。
- ^ a b 『忘れじの国際プロレス』P101（2014年、ベースボール・マガジン社、ISBN 4583620802）
- ^ “The CWF matches fought by Hans Schroeder in 1977”. Wrestlingdata.com. 2014年10月11日閲覧。
- ^ “The Amarillo matches fought by Hans Schroeder in 1978”. Wrestlingdata.com. 2014年10月11日閲覧。
- ^ “The Mid-America matches fought by Hans Schroeder in 1979”. Wrestlingdata.com. 2014年10月11日閲覧。
- ^ “The USWA matches fought by Hans Schroeder in 1979”. Wrestlingdata.com. 2015年10月26日閲覧。
- ^ a b “NWA Hawaii Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年10月11日閲覧。
- ^ “The WCCW matches fought by Hans Schroeder in 1980”. Wrestlingdata.com. 2019年12月13日閲覧。
- ^ “The CWF matches fought by Hans Schroeder in 1980”. Wrestlingdata.com. 2014年10月11日閲覧。
- ^ “The WWE matches fought by Hans Schroeder in 1981”. Wrestlingdata.com. 2014年10月11日閲覧。
- ^ “The WWE matches fought by Hans Schroeder in 1982”. Wrestlingdata.com. 2014年10月11日閲覧。
- ^ “The IWF matches fought by Hans Schroeder in 1982”. Wrestlingdata.com. 2014年10月11日閲覧。
- ^ “The WCW matches fought by Hans Schroeder in 1984”. Wrestlingdata.com. 2014年10月11日閲覧。