ハン・ドンジン

韓国の作家

ハン・ドンジン한동진1972年 - )は韓国の男性推理作家

2007年初頭、文芸誌『ファウスト(韓国版)』Vol.3に短編「운수 좋은 날」(運のよい日)が掲載されデビュー。翌年、同誌Vol.5に中編「광화사」(狂画師)を掲載し、2009年1月に書き下ろし3作を加え、短編集『경성탐정록』(京城探偵録)を上梓した。アイディアやトリックのいくつかは、弟のハン・サンジン(한상진)が提供している。

収録された5編は、どれも1930年代京城ソウル)を舞台に、名探偵ソル・ホンジュ(설홍주)が漢方医ワン・ドソン(왕도손)とともに事件を解決する推理物である。他にレイシチ警部やホ・ドスン(허도순)夫人が登場すると聞けば、古典推理小説に親しんだ人ならすぐに彼らの名前がシャーロック・ホームズ譚にちなんだものだということが分かるだろう。

また、各編の題名は、多くは韓国の有名な文学作品から取られている。

作品リスト 編集

単行本

  • 경성탐정록』(京城探偵録)鶴山文化社、2009年1月、ISBN 9788925824093
    • 운수 좋은 날(運のよい日) - 2007年1月、파우스트 Vol.3 - 日本の文芸誌『ファウスト』の韓国版である『파우스트』に掲載された。
    • 황금 사각형(黄金四角形)
    • 광화사(狂画師) - 2008年4月、파우스트 Vol.5 - 日本の文芸誌『ファウスト』の韓国版である『파우스트』に掲載された。
    • 천변풍경(川辺の風景)
    • 소나기(夕立ち)