バッドランドオオツノヒツジ

バッドランドオオツノヒツジOvis canadensis auduboni)は、哺乳綱偶蹄目ウシ科ヤギ亜科に分類されるビッグホーン(オオツノヒツジ)の亜種絶滅亜種。

バッドランドオオツノヒツジ
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
亜綱 : 獣亜綱 Theria
: 偶蹄目 Artiodactyla
亜目 : 反芻亜目 Ruminantia
: ウシ科 Bovidae
亜科 : ヤギ亜科 Caprinae
: ヒツジ属 Ovis
: ビッグホーン O. canadensis
亜種 : バッドランドオオツノヒツジ O. c. auduboni
学名
Ovis canadensis auduboni
Merriam, 1901
和名
バッドランドオオツノヒツジ
英名
Badlands bighorn sheep

分布 編集

アメリカ合衆国ノースダコタ州サウスダコタ州ネブラスカ州モンタナ州ワイオミング州

形態 編集

体重は150kgにも及んだというから、現存のオオツノヒツジ(体長142~170cm、体重45~135kg)よりも大型であったとおもわれる。

生態 編集

バッドランドオオツノヒツジの名は、バッドランドとよばれる岩山に住んでいたことによる。巨体のわりに敏捷で、岩山や崖を平然と行動した。オスの頭には下向きに丸くカーブする大きな角が二本あった。

人間との関係 編集

先住民スー族は、を目当てにオオツノヒツジを捕まえていたが、頭に角をつけて接近するという方式によるもので、捕獲数もわずかだった。

しかしヨーロッパ人の進出以降は事情が変わった。他のシカやレイヨウ(絶滅したものではションブルクジカポルトガルアイベックスなど)と同様に、見事な角が部屋飾りとして人気を集めたのである。ハンターが盛んにオオツノヒツジ狩りを行い、新たな生息地を捜しても追いつかなくなった。人間に撃たれた最後のバッドランドオオツノヒツジは、1905年にノースダコタで撃たれたものとされている。その後も1910年、あるいは1925年頃まで生存していたという説もある。

関連項目 編集