バルチックSS Baltic)は、ホワイト・スター・ラインが所有していた客船(オーシャン・ライナー)である。バルティックと表記されることもある。

概要 編集

1871年ハーランド・アンド・ウルフによって建造され、大西洋航路に就航した。ホワイト・スター・ラインの客船で初めてハーランド・アンド・ウルフで建造された客船である。進水当初はパシフィック(Pacific)と命名されていたが、のちにバルチックと改名された。
1873年には東回り航路でブルーリボン賞を受賞している。

ホーランド・アメリカ・ラインへ移籍後 編集

1889年に客船テュートニックが就航すると、バルチックはホーランド・アメリカ・ラインに売却され、オランダの地名である「ビーンダム(Veendam)」という船名へ改名された。このとき、主機を二連成のものから三連成のものに換装された。

1898年2月6日、ビーンダムは漂流していた船と衝突し、沈没した。幸いにも、乗員乗客は全員無事だった。

出典 編集

参考文献 編集

  • 海人社『世界の艦船』別冊『OCEAN LINERS NOSTALGIA -往年の定期客船たち-』2015年

関連項目 編集

記録
先代
シティ・オブ・ブリュッセル
ブルーリボン賞 (船舶)(東回り航路)保持船舶
1873年
次代
シティ・オブ・ベルリン