バーナード・エフレイム・ジュリアス・パーゲル(Bernard Ephraim Julius Pagel 、1930年1月4日2007年7月14日)は、イギリス天体物理学者である。恒星銀河元素の存在比の測定や理論で知られる。

経歴 編集

ユダヤ系の医師で、医学史家のヴァルター・パーゲルの息子としてベルリンに生まれた。祖父は有名な医師ユリウス・パーゲルである。1933年ナチスによるユダヤ人排斥の動きを逃れるために、家族と共にイギリスに移った。ロンドンのMerchant Taylors' Schoolを卒業後、ケンブリッジ大学のシドニー・サセクス・カレッジで物理学を学び、1955年に博士号を得た。

1956年グリニッジ天文台に入所し、1990年まで働いた。1990年から北欧理論物理学研究所に移り1998年まで働いた。1967年からサセックス大学の客員助教授となり、後に客員教授となった。また、1990年に王立天文学会ゴールドメダルを受賞した。1992年王立協会フェロー選出。イースト・サセックスで死去。

著書 編集

  • Nucleosynthesis and Chemical Evolution of Galaxies. Cambridge University Press, Cambridge 1997, ISBN 0521550610