パタゴン (Patagón)は、アルゼンチン陸軍2008年に配備した軽戦車

2008年5月、アルゼンチン陸軍が展示中の軽戦車パタゴン
軽戦車パタゴンの側面写真。

概要 編集

アルゼンチン陸軍は105mm砲とFL-12型揺動式砲塔を積んだ軽戦車AMX-13を運用していたが、保守期限が切れ、装備の更新を迫られていた。

そこでアルゼンチン陸軍ではオーストリアから導入したSK105キュラシェーア軽戦車の車体に、旧型AMX-13戦車から取り外しメンテナンスを施した105mm砲とFL-12型揺動砲塔を載せ、これをパタゴンと名づけた。(もともとSK105の砲塔はAMX-13の物の派生型なので互換性がある。)この軽戦車パタゴンは40台作られる計画であった。改装作業はアルゼンチン陸軍の工廠で行われ、2008年に5台作られている[1]。しかし2008年後半以降、新たな換装作業は行われず、軽戦車パタゴンは5台作られたのみで計画は中止されている[2]

主要諸元 編集

  • 型番 VC SK 105 "Patagón"[3]
  • 最大速度 70km/h
  • 航続距離 520km
  • 出力 300HP
  • 主兵装 105mm砲
  • 副兵装 7.62mm機銃
  • 重量 16,500kg[4]
  • 車体長 5.582m
  • 車体幅 2.5m[5]

参考文献 編集

  1. ^ ジェーン年鑑装甲車版2011-2012 「Jane's Armour and Artillery 2011-2012」 p.197
  2. ^ ジェーン年鑑装甲車版2015-2016 「Jane's Land Warfare Platforms: Armoured Fighting Vehicles 2015-2016」 p.234
  3. ^ infobae.com
  4. ^ [1]内のアルゼンチン陸軍による説明から
  5. ^ ジェーン年鑑 「Jane's Armour and Artillery 2011-2012」 p.196のSK105キュラシェーア軽戦車のデータから

関連項目 編集

外部リンク 編集