パークス天文台(Parkes Observatory)は、オーストラリア連邦ニューサウスウェールズ州パークスにある電波天文台である。オーストラリア連邦科学産業研究機構の下部組織であるオーストラリア国立望遠鏡機構が運営を行っている。

パークス天文台
パークス天文台
パークス天文台 (CSIRO提供) 地図
運用組織 オーストラリア国立望遠鏡機構
設置場所 オーストラリアニューサウスウェールズ州
座標 南緯32度59分52秒 東経148度15分47秒 / 南緯32.99778度 東経148.26292度 / -32.99778; 148.26292座標: 南緯32度59分52秒 東経148度15分47秒 / 南緯32.99778度 東経148.26292度 / -32.99778; 148.26292
観測波長 電波
観測開始年 1961年
形式 主焦点/カセグレン式
口径 64メートル
開口面積 3,215平方メートル
焦点距離 26.2メートル
架台 経緯台式
ウェブサイト Parkes Observatory
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概要 編集

口径64mの電波望遠鏡を核とする電波天文台である。南半球では、アメリカ航空宇宙局ディープスペースネットワークキャンベラ深宇宙通信施設の口径70mに次いで第2位の口径を持つ。天体観測では現在知られているパルサーの半分以上がこの電波望遠鏡で発見されている。

電波望遠鏡としての性能 編集

望遠鏡自体の口径は64mだが、内側の直径17m分は高精度アルミパネル、その外側から直径45mまでは穴のあいたアルミパネル、その外側は鉄線のメッシュになっている。このため、観測する周波数によって使用できる口径が異なり、43GHzでは最も内側の口径17m分しか使えない。

観測可能な周波数は400MHzから43GHzである。1.5GHz帯では20素子、6GHzでは7素子の受信機が利用できる。

宇宙探査における活躍 編集

NASAと提携してガリレオカッシーニなど多くの惑星探査機の追跡、通信を担当している。アポロ11号の月面着陸を映した映像を受信したことが有名で、2000年に『月のひつじ』で映画になった。

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集