トラゴ Trago韓国語: 현대 트라고)は、現代自動車が2006年から販売している大型トラックである。

ニューパワートラックとは車名こそ異なるものの実態はマイナーチェンジモデルであり、基本設計を流用している。

2013年3月、後継車種のエクシエントが発表され、生産・販売を終了した。

歴史 編集

トラゴ(GV、2006年11月 - 2010年10月) 編集

2006年9月ヒュンダイ・ニューパワートラック英語版の後継及び高級モデルとして発売。デザインは現代自動車全州デザインセンターが担当した。8トン以上の大型トラックにおいて現代自動車が完全独自開発を行った初のモデルであり、3年間で800億ウォンの研究開発費が投入された。ニューパワートラックの重い日本型のシャーシから軽量かつ積載量が大きい欧州型のシャーシに変更し、キャビンやサスペンションを改良して大型トラックの短所として指摘されていた乗り心地を向上させた。既存の競合車種に比べて加速能力は9.4%、登坂能力は2%改善し、燃費も7%向上した。また、トラクターと24トンダンプは当時クラス最高の2年、20万kmの無償保証期間を設けた[1]

グレード 編集

  • ゴールド
  • プロ
  • デラックス

スペック 編集

カーゴ
種別 9.5トン 11.5トン 19トン 19.5トン 25トン
駆動方式
6×4
8×4
10×4
車軸
長軸/超長軸
超長軸
短軸
超長軸
最高出力(ps)/最大トルク(kg・m) 300PS/120kg・m、350PS/140kg・m(低床仕様) 

380PS/160kg・m、380PS/173kg・m、410PS/188kg・m (通常仕様)

380PS/160kg・m、380PS/173kg・m、410PS/188kg・m 380PS/160kg・m、380PS/173kg・m、410PS/188kg・m、440PS/214kg・m、460PS/225kg・m 440PS/214kg・m、460PS/225kg・m
トランスミッション
前進16段、後退2段
ダンプ
種別 24トン 25.5トン
駆動方式
8×4
車軸
短軸
最高出力(ps)/最大トルク(kg・m)
440PS/214kg・m、460PS/225kg・m
トランスミッション
前進16段/後退2段
トラクター
  • 駆動方式 : 6×2、6×4
  • 最高出力(ps)/最大トルク(kg・m) : 440PS/214kg・m、460PS/225kg・m
  • トランスミッション : 前進16段/後退2段(6×2)、前進10段/後退2段及び前進16段/後退2段(6×4)

ニュートラゴ(2010年10月 - 2013年9月) 編集

 
ニュートラゴ26トンカーゴ

2010年10月にデビュー。エンジンの最高出力が520PSまで向上した。ただし、2012年モデルからは460PSに低下している。2013年に後継車種のエクシエントが発売されたため、販売終了となった。

グレード 編集

  • ゴールド
  • プロ
  • デラックス

スペック 編集

カーゴ
種別 9.5トン 11.5トン 19トン 19.5トン 25トン
駆動方式
6×4
8×4
10×4
車軸
長軸/超長軸
超長軸
短軸
超長軸
最高出力(ps)/最大トルク(kg・m) 300PS/120kg・m、350PS/140kg・m(低床仕様) 

380PS/160kg・m、380PS/173kg・m、410PS/188kg・m (通常仕様)

380PS/160kg・m、380PS/173kg・m、410PS/188kg・m 380PS/160kg・m、380PS/173kg・m、410PS/188kg・m、440PS/214kg・m、460PS/225kg・m 440PS/214kg・m、460PS/225kg・m
トランスミッション
前進16段、後退2段
ダンプ
種別 24トン 25.5トン
駆動方式
8×4
車軸
短軸
最高出力(ps)/最大トルク(kg・m)
440PS/214kg・m、460PS/225kg・m
トランスミッション
前進16段/後退2段
トラクター
  • 駆動方式 : 6×2、6×4
  • 最高出力(ps)/最大トルク(kg・m) : 440PS/214kg・m、460PS/225kg・m、520馬力/255kg・m
  • トランスミッション : 前進16段/後退2段(6×2)、前進10段/後退2段及び前進16段/後退2段(6×4)

競合車種 編集

車名の由来 編集

Trans port and go for successの略で、「トラゴに乗るユーザーの成功を願う」という意味が込められている。

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ 보관 된 사본”. 2014年11月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月15日閲覧。

外部リンク 編集