ヒューズ EX-34は、ヒューズ・ヘリコプターズ社(現ボーイング社)が開発した機関銃7.62x51mm NATO弾を使用するチェーンガンである。イギリス陸軍によってL94A1として採用された。

ヒューズ EX-34
FV512に搭載されたL94A1
種類 チェーンガン
原開発国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
運用史
配備先 イギリス陸軍
関連戦争・紛争 湾岸戦争, イラク戦争
開発史
製造業者 ロイヤル・スモール・アームズ・ファクトリー
値段 £7,920
製造期間 1980年-1990年代初頭
1996年-1998年
派生型 EX-31, L95A1(短銃身型)
諸元
弾丸 7.62x51mm
口径 7.62mm
作動方式 チェーンガン
発射速度 520-550発/分
初速 862m/s
装填方式 ベルト給弾
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概要 編集

EX-34は、24ボルト電動機によって駆動されるチェーンガンであり、この作動方式を採用した機関銃としては最も小口径のモデルである。チェーンガンの特性上、不発射弾が自動的に排出されることから連射を中断させられるリスクが低減されており、発射速度の調節も容易である。また、空薬莢は、バレルに沿って前方に排出されることから、車載機銃として設置した場合でも、機関部から発生する有毒ガスが車内に流入することを避けることができる。

EX-34は当初、M60機関銃の代替として、アメリカ陸軍およびアメリカ海軍を顧客として想定して開発された。これらの軍は結局、EX-34を採用しなかったが、かわってイギリス陸軍L94A1として採用し、装甲戦闘車両の副武装として広く搭載されている。だが、暴発の発生が報告されており、少なくとも1名がこれによって死亡している。

採用国 編集

  イギリス

参考文献 編集

  • 床井雅美『最新マシンガン図鑑』徳間書店、2006年。ISBN 4-19-892527-5