ビリー・ディブBilly Dib1985年8月17日 - )は、オーストラリアプロボクサーシドニー出身。元IBF世界フェザー級王者。

ビリー・ディブ
基本情報
本名 ビラル・ディブ
通称 The Kid
階級 ライト級
身長 172cm
リーチ 172cm
国籍 オーストラリアの旗 オーストラリア
誕生日 (1985-08-17) 1985年8月17日(38歳)
出身地 ニューサウスウェールズ州シドニー
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 56
勝ち 48
KO勝ち 27
敗け 6
無効試合 2
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来歴 編集

2004年8月15日、プロデビュー。4回TKO勝ち。

2004年12月10日、ジャンスター・ミンとオーストラリアスーパーフェザー級王座決定戦で対戦し、2回KO勝ちで同王座を獲得した(1度も防衛せずに返上)。

2005年4月24日、ロバート・オーヤン(フィリピン)とIBOアジア太平洋スーパーフェザー級王座決定戦を行い大差判定(3者とも120-108)で勝利し、王座を獲得した。

2005年8月24日、シドニー・エンターテイメント・センターでマイケル・キーザ(ウガンダ)と対戦し、2回2分29秒KO勝ちを収め初防衛に成功した。

2006年6月23日、ルーベン・サンティラノッサ(フィリピン)とIBOアジア太平洋フェザー級王座決定戦で対戦し、4回KO勝ちで王座を獲得した。

2006年8月4日、フェリシアーノ・ダリオ・アズアガ(パラグアイ)と対戦し、5回TKO勝ちで初防衛に成功した。

2008年7月30日、ゾラニ・マラリ(南アフリカ)とIBOアジア太平洋スーパーフェザー級王座決定戦で対戦し、12回3-0(116-112、116-114、114-113)の判定勝ちで、3年ぶりに王座に返り咲きに成功した。

2008年10月18日、世界初挑戦。アトランティックシティボードウォーク・ホールで、WBOフェザー級王者スティーブン・ルエバノ(アメリカ)と対戦したが12回0-3(113-115、112-116、111-117)の判定負けを喫し、自身初黒星。

2009年3月11日、WBC世界フェザー級暫定ユース王者ダーヴェイ・ブローニィー(オーストラリア)とIBFパンパシフィックフェザー級ユース王座決定戦を兼ねた試合を行い、10回2-1(69-65、66-67、68-65)の8回負傷判定勝ちを収め、WBC世界暫定ユース王座とIBFパンパシフィックユース王座の獲得に成功した。

2009年7月9日、山口賢一(ALA)と対戦し、初回にダウンを奪われるも、逆にダウンを奪い返し逆転のTKO勝ちで初防衛に成功した[1]。しかしこの試合、ダウンした山口にパンチを当てるという明らかな反則があり、山口陣営は失格か無効試合にするようにWBOとこの試合の主催者でもあるBoxing Authority of New South Walesに提訴、8月4日、Boxing Authority of New South Wales側の定例会議でビデオ検証しながらの審議となり、無効試合に変更になった。一時ディブ側は年内に再戦する予定だったが[2]、自身の試合が10月に入ったこともありリマッチとはならなかった。

2010年6月2日、ヴァチャラクィット・セナハン(タイ)と、IBFパンパシフィックフェザー級王座決定戦を行い、初回にセナハンを3回倒しKO勝ち。王座を獲得した。

2011年7月29日、ユリオルキス・ガンボアの王座剥奪に伴い空位になったIBF世界フェザー級王座決定戦でホルヘ・ラシエルバ(メキシコ)と対戦し、12回3-0の判定勝ち(115-112、118-109、119-109)を収め王座を獲得した[3]

2011年11月19日、36歳で世界初挑戦のアルベルト・セルビディ(イタリア)と初防衛戦を行い、初回ボディショットでセルビディを倒してそのまま10カウントで沈めKO勝ち。初防衛に成功した[4]

2012年3月7日、エドゥアルド・エスコベド(メキシコ)と対戦し、6回終了時にエスコベドのセコンドがギブアップの意思を表明しTKO勝ち。2度目の防衛に成功した。

2013年3月1日、アメリカ・コネチカット州マシャンタケットフォックスウッズ・リゾート内MGMグランド・アット・フォックスウッズで当初は指名挑戦者ルイス・フランコと対戦する予定だったが、スパーリング中の負傷により代役として12回戦を行うのが初めてという同級11位のエフゲニー・グラドビッチロシア)と対戦し、8Rには両者ホールディングの減点を受けるなどクリンチの多い試合で1-2の僅差判定負け(114-112、2者が112-114)で3度目の防衛に失敗し王座から陥落した[5]

2013年11月23日、マカオにあるザ・ベネチアン・マカオコタイ・アリーナにて、マニー・パッキャオVSブランドン・リオスの前座でIBF世界スーパーフェザー級王者エフゲニー・グラドビッチとリマッチを行うが、タオル投入による9回1分10秒TKO負けを喫し王座返り咲きに失敗した[6]

2014年12月6日、ニューサウスウェールズ州シティ・オブ・ハーストヴィルのハーストヴィル・エンターテイメント・センターでイサイアス・サントス・サンパイオブラジル)とPABAスーパーフェザー級王座決定戦を行い、2回1分22秒TKO勝ちを収め王座を獲得した。

2015年2月23日、ランセス・バルテレミーが返上したIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦でIBFランキング1位のホセ・ペドラザと対戦するようIBFから指令が出される[7]

2015年5月1日、東京都大田区総合体育館WBC世界スーパーフェザー級王者三浦隆司と対戦したが、3回1分29秒TKO負けを喫し2階級制覇に失敗した[8]

2016年2月9日、ディブは50セントのSMSプロモーションズから100万ドル以上(1億2千万円)の賃金未払い被害を受けていることを告白して、同プロモーションを離脱したことを発表した[9]

獲得タイトル 編集

  • オーストラリアスーパーフェザー級王座
  • IBOアジア太平洋スーパーフェザー級王座
  • IBOアジア太平洋フェザー級王座
  • WBC世界フェザー級暫定ユース王座
  • IBFパンパシフィックフェザー級ユース王座
  • IBFパンパシフィックフェザー級王座
  • IBF世界フェザー級王者(防衛2)
  • 第12代PABAスーパーフェザー級王座(防衛0)
  • IBFインターナショナルライト級王座
  • WBOライト級王座

脚注 編集

  1. ^ 山口賢、ディブに初回KO負け ボクシングニュース「Box-on!」2009年7月10日
  2. ^ ディブ-山口戦近くやり直し? ボクシングニュース「Box-on!」2009年7月17日
  3. ^ ディブが新王者に 空位のIBFフェザー級 ボクシングニュース「Box-on!」2011年7月30日
  4. ^ ディブ初回KOでV1 IBFフェザー級 ボクシングニュース「Box-on!」2011年11月20日
  5. ^ ディブ米国で陥落 IBF世界フェザー級戦 ボクシングニュース「Box-on!」2013年3月2日
  6. ^ グラドビッチがV2、ゾウは3連続判定勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2013年11月24日
  7. ^ Pedraza-Dib in the works”. Fight.News (2015年2月23日). 2015年2月23日閲覧。
  8. ^ 三浦隆司がボンバー炸裂でV4、ディブ撃沈 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年5月1日
  9. ^ Billy Dib reveals he is $1m out of pocket after 50 Cent ripped him off”. Fox Sports (2016年2月9日). 2016年2月12日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集

空位
前タイトル保持者
ユリオルキス・ガンボア
IBF世界フェザー級王者

2011年7月29日 - 2013年3月1日

次王者
エフゲニー・グラドビッチ