ピアノ協奏曲第2番 (チゾーム)
概要
編集1949年に完成、アドルフ・ハリス(Adolph Hallis)に献呈された。初演は同年11月22日にケープタウン大学の国際現代音楽協会の演奏会において、ハリスの独奏、作曲者の指揮で行われた。翌日には南アフリカ放送協会が放送している。また1950年にはハリス独奏、チゾーム指揮、BBCスコティッシュ交響楽団の演奏で再演されている。[1]。
各楽章はそれぞれインドのラーガに基づいている。ラーガは旋律的な音楽ではなく、季節、昼夜、感情、色彩などと関連しており、それらに基づいて選ばれる特定の上昇、下降の規則の中で即興演奏を行う形式を取る。インドの歌手であるプラクリチ・ドゥッタ(Prakriti Dutta)はチゾームが用いたラーガに関して、構造と重要性を正しく理解し、熱心に勉強した跡がうかがえると評している[1]。