ピーター・クック (建築家)

イングランドの建築家(1936-)

サー・ピーター・クック、RA(英語: Sir Peter Cook RA、1936年10月22日生-)はイングランド建築家、大学講師、建築専門の作家で、アーキグラムの創設者である[1]。クックは2007年に建築と教育に関する献身によりエリザベス1世によってナイトに叙せられた。ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ会員であり、フランス共和国芸術文化勲章受勲者でもある。アーキグラムはその功績により、2002年に王立英国建築家協会からRIBAゴールドメダルを受けている。

ピーター・クック(Professor Sir Peter Cook RA)
サー・ピーター・クック教授(京都、2010年12月)
生誕 (1936-10-22) 1936年10月22日(87歳)
イングランド、サウスエンド=オン=シー
職業 建築家
テンプレートを表示

生い立ちと教育 編集

クックはエセックスサウスエンド=オン=シー出身で、1953年から1958年までボーンマス・カレッジ・オブ・アートで建築を学んだ。その後ロンドンAAスクールに入って建築を学び、1960年に卒業した[2]

経歴 編集

クックはロンドンにあるインスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アーツユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのバートレット建築学院のディレクターを歴任し、ロンドンのアートネットのディレクターとヴェネツィア・ビエンナーレのイギリスパビリオンのキュレーターもつとめている。ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートの上級フェローでもあり、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ、ユニバーシティ・コレッジ・ロンドン、ドイツフランクフルトにあるシュテーデル美術大学などで教鞭を執っている。

オーストリアグラーツでコリン・フォーニアと共作した芸術施設クンストハウス・グラーツ(別名「フレンドリー・エイリアン」)は一般大衆から注目をあびた。2013年にクックは自分のスタジオであるCRABとともにウィーンでウィーン経済大学の新しい法学部の建物と、オーストラリアで一番新しい建築学校である、ゴールドコーストボンド大学アビディアン建築学院の建物を作った。

クックは大阪名古屋ベルリンマドリードなどにも建物を建てている。CRAB(Cook Robotham Architectural Bureau)ではギャヴィン・ロボサムと協働し、イスラエルの建築家ヤエル・レイズナーと結婚している[3]

クックは2007年、エリザベス女王の誕生日に建築への功績を認められ、ナイトに叙任された[2]

 
クンストハウス・グラーツ

脚注 編集

  1. ^ About Archigram”. The Archigram Archival Project. 2012年8月16日閲覧。
  2. ^ a b The Knighthood of Professor Peter Cook”. University College London (2007年6月22日). 2014年11月2日閲覧。
  3. ^ Cook Robotham Architectural Bureau, Home”. crab-studio.com. 2017年4月25日閲覧。

参考資料 編集

外部リンク 編集