ピーテル・バステイン(Pieter Bustijn[1], 1649年 ミデルブルフ - 1729年 ミデルブルフ)は、オランダの音楽家。

生涯 編集

バステインは1649年オランダ共和国南東部ゼーラント州の町ミデルブルフに生まれた。祖先はフランスより移住してきたと伝えられている。事績はわずかに知られるのみであり、1681年、新教会オルガン奏者、ならびにカリヨン奏者に任ぜられ、終身その任にあった。その生涯、ミデルブルフを離れることはなく、1729年に没した。

作品 編集

唯一伝わる作品に、1721年頃に出版された『クラヴサンのための9つの組曲』がある。組曲は標準的な舞曲からなるが、冒頭には多様な前奏曲が置かれ(第9組曲のみはイントラーダ)、これにアルマンドクーラントサラバンドジーグが続く。時折、ガヴォットブーレアリア変奏が挿入されている。

脚注 編集

  1. ^ 『クラヴサンのための9つの組曲』の表題には、フランス風にPierre Bustynと綴られている。これは、祖先がフランスに由緒を持っていることを示しているのだろう。

外部リンク 編集