ピーテル・ブリューゲル (子)

1564?-1636, ブラバント公国の画家。同名のピーテル・ブリューゲルの長男。

ピーテル・ブリューゲル (子)(Pieter Brueghel(Brueghel) de Jonge, 1564年1565年 - 1636年10月10日)は、ブラバント公国(現在のベルギー)の画家で、父親のピーテル・ブリューゲルの作品を数多く模写したことで知られている。

アンソニー・ヴァン・ダイクによるピーテル・ブリューゲル(子)の肖像

正確な生年はわかっていないが、1601年5月22日には36歳となっており、1636年10月10日、72歳で亡くなっていることがわかっているので、1564年後半から1565年初めにかけて生まれたものと考えられる。

生涯 編集

ピーテル・ブリューゲル(子) は著名な画家であったピーテル・ブリューゲルの長男である。彼が5歳の時に父親が亡くなり、1578年には母親も亡くしている。ピーテルと弟のヤンと姉妹のマリアと共に、祖母 Mayken Verhulst(彼女の夫は同じく画家のピーテル・クック・ファン・アールスト)に引き取られる。画家であった彼らの祖母は、二人の孫に絵を描くことを教えたものと考えられる。一家は後にアントウェルペンに移住し、ピーテルは風景画家のギリス・ファン・コーニンクスローの元に弟子入りしたと考えられる。1584年か1585年には聖ルカ組合に親方として登録される。1588年11月5日に結婚し、7人の子供をもうけた。

彼は父の模写を行った他、主に農民の生活や風刺画を描いた。

作品 編集

ギャラリー 編集

家系図 編集

 
 
 
 
ピーテル・クック・
ファン・アールスト
 
 
 
 
 
 
 
ピーテル・ブリューゲル (父)
 
マイケン・クック
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ピーテル・ブリューゲル (子)
 
イザベラ
 
ヤン・ブリューゲル (父)
 
 カタリナ 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ヤン・ブリューゲル (子)
 
アンブロシウス・ブリューゲル
 
アンナ
 
ダフィット・テニールス (子)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アブラハム・ブリューゲル

その他 編集

  • 2019年イタリア北部リグーリア州の教会に展示されていた「十字架」が盗難にあったが、あらかじめ偽物にすり替えられていたために事なきを得た。この際に報道された「十字架」の価値は、340万ドル相当とされている[1]

脚注 編集

  1. ^ 窃盗団が盗んだ時価4億の名画、警察が仕掛けた偽物だった”. CNN (2019年3月15日). 2019年3月15日閲覧。

外部リンク 編集