ピート・ストヤノビッチ

ピート・ストヤノビッチ(Pete Stoyanovich、1967年4月28日 - )は、アメリカ合衆国ミシガン州ディーアボーンハイツ出身のアメリカンフットボール選手。NFLの3チームで12シーズンプレーした。ポジションはプレースキッカー。現役時代には、同時代のキッカーの中で最も正確なキッカーの1人であった[1]

ピート・ストヤノビッチ
Pete Stoyanovich
基本情報
ポジション プレースキッカー
生年月日 (1967-04-28) 1967年4月28日(56歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ミシガン州ディーアボーンハイツ
身長: 5' 11" =約180.3cm
体重: 192 lb =約87.1kg
経歴
大学 インディアナ大学
NFLドラフト 1989年 - 8巡目全体199位
初出場年 1989年
初出場チーム マイアミ・ドルフィンズ
所属歴

受賞歴・記録

  • オールプロ選出1回:1992年
NFL 通算成績
通算得点 1,236点
FG成功率 272/342(79.5%)
PAT成功率 420/425(98.8%)
最長FG 59ヤード
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

経歴 編集

プロ入りまで 編集

マケドニア系アメリカ人の彼は、インディアナ大学で1987年にオールアメリカンセカンドチームに、1988年にビッグ・テン・カンファレンスのオールチームに選ばれた。トライフォーポイントを107本連続成功させるなど、大学4年間で248点をあげた。

マイアミ・ドルフィンズ 編集

1989年NFLドラフトマイアミ・ドルフィンズに指名されて入団した。

ドルフィンズでは、1989年から1995年までチームトップの得点をあげた[2]

1990年シーズンカンザスシティ・チーフスとのワイルドカードプレーオフでは、プレーオフにおけるNFL記録となる58ヤードのFGを成功させた。

1991年9月22日のグリーンベイ・パッカーズ戦では、ドン・シュラヘッドコーチが300勝を達成した試合でFGを成功させている[3]

1992年にはNFLトップの得点をあげてオールプロに選ばれた[2]。12月20日のニューヨーク・ジェッツ戦ではPATを右に大きく外す失敗をしたが、残り7秒に37ヤードの逆転FGを成功し、チームはプレーオフ出場を果たした[4]

1993年感謝祭の日に行われたダラス・カウボーイズ戦では、13-14と1点リードされた場面の残り15秒に、41ヤードのFGを狙ったが、ブロックされた。何もなければこのまま試合が終了するところだったが、カウボーイズのレオン・レットが、このボールをリカバーしようと走り、ボールを確保出来ずに弾いてしまった。レットが触ってしまったことで、フリーとなったこのボールをドルフィンズが1ヤード地点でリカバー、残り3秒にストヤノヴィッチが再度FGを蹴って成功、16-14で逆転勝利した[5]

1994年10月16日のロサンゼルス・レイダース戦では、オーバータイムに決勝FGを成功させた[6]

ドルフィンズでは歴代3位の774得点をあげた[7]

カンザスシティ・チーフス 編集

1996年から2000年のシーズン途中まで、5シーズンカンザスシティ・チーフスでプレーし、チーフス在籍中は、22本連続でFG成功させるなど[8]、80.9%のFGを成功させた[9]

1997年11月16日の地区首位を争うデンバー・ブロンコス戦で54ヤードの決勝FGを成功した[10]

1999年の最終週、オークランド・レイダース戦でオーバータイムにFGを失敗チームは敗れた。2000年10月にチーフスを解雇され、チームは彼の代わりに、トッド・ペダーソンと契約を結んだ[11]

チーフス退団後 編集

チーフスを解雇された翌週、ジェフ・ウィルキンスが負傷して数週間欠場するセントルイス・ラムズと契約を結んだ[12]

現役引退後の2005年にインディアナ大学の殿堂入りを果たした[1]

脚注 編集

  1. ^ a b Hall of Fame - 2005 Inductees”. インディアナ大学. 2013年1月6日閲覧。
  2. ^ a b Scott Altman (2010年11月3日). “Miami Dolphins: The 100 Greatest Players in Team History”. bleacherreport.com. 2013年1月6日閲覧。
  3. ^ 名将ドン・シュラHC、300勝達成”. NFL JAPAN (2010年9月22日). 2013年1月6日閲覧。
  4. ^ Dolphins 19, New York Jets 17 (Dec. 20, 1992, Carroll's choke)”. サン・センティネル. 2013年1月6日閲覧。
  5. ^ Frank Luksa (2008年9月15日). “Legends, underdogs, goats shared Texas Stadium spotlight”. ESPN. 2008年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月6日閲覧。
  6. ^ 1994 Dolphin season”. サン・センティネル (2012年9月18日). 2013年1月6日閲覧。
  7. ^ Pete Stoyanovich”. サン・センティネル (2012年9月12日). 2013年1月6日閲覧。
  8. ^ NFL's 'Mr. Irrelevant' is doing just fine”. hamptonroads.co (2011年12月28日). 2013年1月6日閲覧。
  9. ^ Chris Thorman (2009年6月23日). “The Greatest Kansas City Chiefs, By the Numbers: #10”. arrowheadpride.com. 2013年1月6日閲覧。
  10. ^ Nathan Badley (2011年7月22日). “The 25 Greatest Victories in Kansas City Chiefs History”. bleacherreport.com. 2013年1月6日閲覧。
  11. ^ N.F.L.: NOTEBOOK; Chiefs Part Ways With Stoyanovich”. ニューヨーク・タイムズ (2000年10月12日). 2013年1月6日閲覧。
  12. ^ Rams Sign Kicker Stoyanovich”. ロサンゼルス・タイムズ (2000年10月18日). 2013年1月6日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集