ファイブ・イージー・ピーセス

ファイブ・イージー・ピーセス』(Five Easy Pieces)は、1970年アメリカ合衆国ドラマ映画アカデミー賞四部門(作品賞主演男優賞助演女優賞脚本賞)にノミネートされた。撮影期間は1969年11月10日から1970年1月3日まで[1]

ファイブ・イージー・ピーセス
Five Easy Pieces
レイ役のカレン・ブラック
監督 ボブ・ラフェルソン
脚本 エイドリアン・ジョイス英語版
原案 ボブ・ラフェルソン
エイドリアン・ジョイス
製作 ボブ・ラフェルソン
リチャード・ウェクスラー
製作総指揮 バート・シュナイダー
出演者 ジャック・ニコルソン
カレン・ブラック
音楽 タミー・ウィネット
撮影 ラズロ・コヴァックス
編集 クリストファー・ホームズ
ジェラルド・シェパード
製作会社 BBSプロダクションズ
コロムビア映画
レイバート・プロダクションズ
配給 コロムビア映画
公開 アメリカ合衆国の旗 1970年9月12日
日本の旗 1971年5月1日
上映時間 98分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $1,600,000[1]
興行収入 アメリカ合衆国の旗 $18,099,091[1]
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ストーリー 編集

石油採掘場で肉体労働者として働く男、ボビー。彼は元々は音楽一家の出身であり、いわゆる上流階級の人間であった。しかし、無気力で中途半端な生き方をしたために音楽の道に進むわけでもなく、毎日を何となく過ごしていた。面倒くさいしがらみを嫌い、自分を愛してくれる恋人のレイすら鬱陶しく感じており、すぐに浮気をした。

ある時、渋滞に巻き込まれた彼は車から降りて前方のトラックへと走り、その上に積んであったピアノを弾いて見せた。上流社会からはドロップアウトしていても、その片鱗は心の中に残っていた。レイが妊娠していることを知ったボビーは結婚するのを面倒に思い、勝手に家を飛び出す。そこで彼は姉のティタを訪ね、父親が大病を患っていることを告げられる。翌日、職場の同僚エルトンから妊娠させたのだから男として責任をとるべきであると説かれたものの、ボビーは全く理解を示さず、仕事を辞めてしまう。一人で帰郷しようとしたが、レイを哀れに思った彼は一緒に連れて行くことにした。

道中で乗せた二人のヒッピーから、アメリカはゴミに埋もれて住むところがないからアラスカに移住するという話を聞かされる。ボビーはレイを一旦家の近くのモーテルに残し、一人で帰宅する。三年も家を空けていたが、家族はみな暖かく彼を迎えた。そこで兄カールの弟子で恋人でもあるキャサリンに惚れたボビーは彼女と関係を作り、二人で家から逃げ出そうと提案するも、拒絶されてしまう。

一週間後、ほったらかしにしていたレイが勝手に家へやって来て下品な振る舞いをし、ボビーは憤りを感じた。そして、ティタと父親の介護人であるスパイサーが情事に耽るのを見かけ、スパイサーに突っ掛かるが返り討ちに遭う。翌朝、ボビーは車椅子生活をしている父親に対して、「俺がいるとそこが悪くなるから、俺はそこから逃れようとするだけだ。疫病神と同じさ」と涙ながらに語る。レイと共に家を発ち、ガソリンスタンドに立ち寄ったボビーは、偶然見つけた停車中のトレーラーの運転手に、自分も一緒に連れて行って欲しいと告げる。そしてトレーラーは走り出し、ボビーはレイに何も言わないままどこかへ去る。

キャスト 編集

役名 俳優 日本語吹替
フジテレビ
ロバート(ボビー)・エロイカ・デュピー ジャック・ニコルソン 地井武男
レイエット(レイ)・ディペスト カレン・ブラック 天地総子
エルトン ビリー・グリーン・ブッシュ 伊武雅之
キャサリン・ヴァン・オスト スーザン・アンスパッチ 渋沢詩子
パルティータ(ティタ)・デュピー ロイス・スミス 中西妙子
カール・フィデリオ・デュピー ラルフ・ウェイト  宮川洋一
スパイサー ジョン・P・ライアン 玄田哲章
パーム ヘレナ・カリアニオテス英語版 此島愛子
テリー トニー・バジル 尾崎桂子
トゥインキ― マリーナ・マクガイア 加川三起
ベティ サリー・ストラザース 菅谷政子
演出
翻訳
効果
調整
制作
解説 高島忠夫
初回放送 1976年12月17日
ゴールデン洋画劇場

受賞 編集

参考文献 編集

  1. ^ a b c Five Easy Pieces (1970) - Box office / business” (英語). IMDb. 2013年5月29日閲覧。

外部リンク 編集